フィリピンで買春した少女の裸を撮影したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反罪などに問われた横浜市立中学の元校長高島雄平被告(65)の判決が25日、横浜地裁であり、大森直子裁判官は「児童らの経済的苦境に乗じて卑劣で悪質。児童への悪影響を一切顧みない身勝手な態度は強い非難を免れない」として懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

 大森裁判官は「日本でもフィリピンでも子供は守られるべき存在。教師だから分かっていたはずだ」と厳しく批判。「フィリピンの日本人や、教師に対する信頼を損ねたことを忘れないでほしい」と付け加えた。

 判決によると、高島被告は2013年12月21日ごろと14年1月1日ごろ、同国のホテルで、12〜14歳ぐらいの少女3人とのみだらな行為をデジタルカメラで撮影し、保存した。

 神奈川県警の捜査によると、高島被告は二十数年にわたり、同国で少女ら延べ1万2000人以上を買春したとされる。