ポケモンバトルで小学生達が頭脳戦を繰り広げた「第2回 ポケモン竜王戦」をレポート | ニコニコニュース

ポケモンバトルで小学生達が頭脳戦を繰り広げた「第2回 ポケモン竜王戦」をレポート
4Gamer

 ポケモンは2015年12月27日,「第2回 ポケモン竜王戦」を東京都内で開催した。このイベントは,「ポケモンは高度な頭脳戦であり,二人が対戦して勝敗を競う様は将棋に通じるものがある」として,読売新聞社と日本将棋連盟のサポートを受けて誕生したもので,第1回は2014年は3月に行われている(関連記事)。

 棋士の7大タイトルの1つである“竜王”の名を冠した今回の大会には,春と秋の公式大会を勝ち抜いた選手達が集結。渡辺 明竜王に見守られつつ,ゲーム部門,そしてカードバトル部門の2つで,ポケモンバトル小学生最強の座を目指して激しくぶつかり合った。本稿では,決勝戦の様子をお伝えしていこう。

■ゲーム部門では,ポケモンを入れ換える「サイドボード」方式で頭脳戦が展開


 決勝会場ではまず,「ポケットモンスター オメガルビー」「ポケットモンスター アルファサファイア」を用いたゲーム部門が「サイドボード」方式にて行われた。この方式は,バトルボックスの4匹に加え,もう4匹のポケモンをサイドボードに用意して戦うというものだ。

 1ラウンド目は,バトルボックスの4匹で戦うことになるのだが,2ラウンド目からは,くじで決められた1〜3匹のポケモンをサイドボードのものと入れ換えなければならない。つまり,固定したチームで戦い続けられるわけではなく,何匹のポケモンを入れ換えなければならないかもくじの結果次第となるため,戦略に揺らぎが出てくるというわけだ。また,実際に戦う4匹のうち1匹以上は,“竜王戦”だけに,ドラゴンタイプもしくはメガシンカしてドラゴンタイプになるものでなければならない。また,選んだポケモンの種類だけでなく,せいかく,わざ,どうぐといったデータも相手に開示されている。自分の編成がすべて知られた状態から,相手を上回る手を考え出し,その場でチームを編成する思考力も問われる辺り,さすがは竜王戦といったところだろうか。森本氏も,互いに手の内が分かっている状態で読み合いをするのは,将棋に近いのではないかと話していた。

 ゲーム部門の決勝戦にコマを進めたのは,「ワールドチャンピオンシップ2015」日本代表決定大会3位のミヤシタ チヒロ選手と,「コロコロチャレンジ」東王者決定大会3位のタシロ ユウタ選手だ。

 第一ラウンドはミヤシタ選手が先発ハリテヤマ・ウルガモス,タシロ選手が先発ニンフィア・ロトムという布陣。ミヤシタ選手は,ウルガモスのいかりのこなで注意を引きつけて安全を確保した上で,はらだいこでパワーアップしたハリテヤマにバレットパンチを放たせるという,巧みなコンビネーションでニンフィアを倒す。しかしタシロ選手もお返しとばかりに,ロトムのハイドロポンプでウルガモスを撃破。

 続いてミヤシタ選手はメガメタグロスを繰り出し,じこあんじによってハリテヤマのパワーアップをコピーし,素早く攻撃態勢を整えるが,タシロ選手はロトムのおにびをメガメタグロスに当て,やけど状態にすることで攻撃力を半減させる。相手の手の内を読んでそれを上回る,竜王戦にふさわしい頭脳バトルだ。


 ロトムが堅実に生き残り,倒されたニンフィアの替わりに登場したディアルガが大活躍したことで,まずはタシロ選手が一本を獲得した。

 第二ラウンドでは,くじびきの結果により,2匹のポケモンをサイドボードと入れ換えることとなった。それまで構想通りに機能していたチームを崩し,新たなチームをその場で編成しなければならない。しかも,4匹のうち1匹はドラゴンタイプである必要がある。大人でも頭を悩ませそうな展開だが,ポケモン竜王を目指す両選手はしっかりとこれをやり遂げ,第二ラウンドへ挑む。

 ミヤシタ選手はマリルリとトゲキッスが先発。タシロ選手はメガガルーラ,ドーブルが先発で試合がスタート。このラウンドではメガガルーラが攻防の焦点となった。


 タシロ選手はドーブルにへんしんを使わせ,メガガルーラ2体編成とする大胆な戦術。おやこあいのとくせいで2回攻撃するようになったすてみタックルにより,マリルリとトゲキッスを連続撃破するという快調な立ち上がりだ。ミヤシタ選手は素早くこれに対応して,メガガルーラ対策としてギラティナを出し,変身したドーブルを倒して危機を脱する。

 そのままミヤシタ選手は,メガメタグロスのバレットパンチでメガガルーラ撃破を狙い,ギラティナはシャドーダイブを仕掛ける。これを察知したタシロ選手は,メガガルーラを交代させて倒されることを防ぎ,続くターンで再びメガガルーラを出すことによって,ギラティナのシャドーダイブを無効化することに成功し,試合の流れをものにする。その後も堅実にプレイしたタシロ選手が第二ラウンドも勝利し,見事に第2期ポケモン竜王となった。

■カードゲーム部門は互角の戦いからの鮮烈な速攻勝利が光る

 ゲーム部門に続いて,カードゲーム部門の決勝戦がスタートした。決勝に駒を進めたのは,「コロコロチャレンジ」広島大会1位のオカダ レオ選手と,同大会2位のオオムラ ヒトシ選手。これまでの大会でも顔を合わせている両選手は,リラックスしてのびのびとしたプレイングを見せてくれた。

 カードゲーム部門の決勝戦は,予め作成しておいた「持参デッキ」と,大会当日に作った「当日構築デッキ」を使っての勝負となる。当日構築デッキは大会側で用意されたカードを使い,制限時間内に組み上げなければならないというもの。デッキの中には「メガリザードンEX」や「ホワイトキュレム」など,指定されたポケモンのカードを4枚以上入れる必要がある。ゲーム部門と同様に柔軟な思考力が求められるというわけだ。

 1本目の当日構築デッキ戦は,にらみ合いのような状態から,オカダ選手のメガリザードンEXが大活躍してオカダ選手の勝利。


 続く2本目の持参デッキ戦はがっぷり四つに組んだ互角の展開をオオムラ選手が制している。

 3本目は,くじ引きによって持参デッキ戦となった。オカダ選手が2ターン目に速攻をかけ,オオムラ選手の準備が整う前にバチュルを使ってシェイミEXの弱点を一撃,竜王の座を手に入れた。

 なお,ゲーム部門の竜王タシロ選手と,カードゲーム部門の竜王オカダ選手は,2016年にサンフランシスコで開催される世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2016」へ招待される。2人の新たな活躍にも期待したい。

 大会終了後,タシロ選手とオカダ選手にインタビューすることができたので,その様子をお伝えして本稿の締めくくりとしたい。

4Gamer:


 優勝おめでとうございます。ポケモン竜王になってどんなお気持ちですか?

タシロ ユウタ選手(以下,タシロ選手):


 最初はポケモン竜王になれないと思っていたので,決勝戦に出られた時点でビックリしていました。

4Gamer:


 今まではどんな練習をしてきましたか?

タシロ選手:


 インターネットでのフリー対戦を毎日やっていました。

4Gamer:


 ポケモンバトルで一番面白いと思うところはどこでしょうか。

タシロ選手:


 相手の考えを読んで戦うことです。

4Gamer:


 決勝戦では,ドーブルをへんしんさせてメガガルーラ2体での快進撃が印象的でしたが,あれは最初から狙っていたのでしょうか。

タシロ選手:


 そういうわけではないです。最初はドーブルでダークホールを狙っていたんですが,相手がマジックコートを持っているので,その対策を考えた上でへんしんを使いました。

4Gamer:


 これからのお正月は何をしたいですか?

タシロ選手:


 ゆっくりと休みたいです。

4Gamer:


 世界大会の前にゆっくり休息を取ってください。ありがとうございました。

4Gamer:


 オカダ選手,優勝おめでとうございます。ポケモン竜王になっての感想を聞かせてください。

オカダ レオ選手(以下,オカダ選手):


 すごく嬉しいです。僕はもう6年生なので,卒業してしまうとポケモン竜王戦に出られませんから,頑張りました。

4Gamer:


 今日は会場でデッキを構築したわけですが,どんなことを考えて作りましたか?

オカダ選手:


 EXメインでリスクの高いデッキでしたが,いざ使ってみると普通に回ってくれました。自分で作ったデッキで勝てたのがとても嬉しかったです。これからも,今日の経験を活かしてデッキを作りたいと思います!

4Gamer:


 「ポケモンワールドチャンピオンシップス2016」で世界一になる自信はありますか?

オカダ選手:


 世界一になる自信はあります! まずはベスト32に入ってから世界一を目標にしたいと思います。

4Gamer:


 大会での活躍を期待しています。ありがとうございました。

リンク:「ポケットモンスター オメガルビー/アルファサファイア」公式サイト


リンク:「ポケモンカードゲーム」公式サイト

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関連タイトル:
・3DS ポケットモンスター オメガルビー
・3DS ポケットモンスター アルファサファイア
・ANALOG ポケモンカードゲーム

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