インディーズゲームの小部屋:Room#411(番外編)「2015年 人気タイトルベスト10」 | ニコニコニュース

インディーズゲームの小部屋:Room#411(番外編)「2015年 人気タイトルベスト10」
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 年末進行の忙しさのあまり,脳内の妹が語りかけてくるようになってしまった筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第411回は,番外編として「2015年 人気タイトルベスト10」をご紹介。今年は計45タイトルを取り上げてきたが,その中からとくに人気があった10本をランキング形式で振り返ってみようという,年末恒例の企画だ。

 毎週欠かさす連載をチェックしてきたという人も,そうでない人も,読んでくれないとプンプンなんだからね! と脳内妹も言っているので,まずは第10位からどうぞ。

■第10位「Pixel Heroes: Byte&Magic」

 第10位は,The Bitfatherが開発したレトロスタイルのRPG「Pixel Heroes: Byte&Magic」。ゲームを新しく始めるたびに,冒険者やクエスト,ダンジョンなどがランダムに生成されるのが特徴の本作。プレイヤーは宿屋に集まった冒険者の中から3人を選んでパーティを組み,冒険に出発するのだが,ダンジョンをクリアするまで街に戻れないので要注意。いわゆる,ローグライクゲームに属するゲーム性で,毎回違った展開が楽しめる。すっとぼけた味わいのあるドット絵も魅力的だ。

リンク:「Pixel Heroes: Byte&Magic」公式サイト

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■第9位「Apotheon」

 第9位は,ギリシャ神話をモチーフにした横スクロールアクション「Apotheon」。女神ヘラから英雄としての力を認められた主人公のニカンドレオスが,ゼウスを頂点とするオリンポスの神々に戦いを挑むという本作最大の特徴は,“黒絵式”と呼ばれる古代ギリシャ時代の壺絵のようなアートスタイルのグラフィックスにある。絵画の中の人物がそのまま動き出したような表現は見事で,その圧倒的なセンスのグラフィックスだけでも一見の価値がある。未プレイの人はこの機会にぜひどうぞ。

リンク:「Apotheon」公式サイト

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■第8位「伊」

 第8位は,惑星まりもの横スクロールシューティング「」。タイトルから想像できるとおり,本作の主人公は潜水艦。ステージが画面に見えている部分だけでなく,さらに前方に2画面ぶん広がっているのが特徴で,この“見えない部分”をソナーで探知し,一撃必殺の魚雷を撃ち込むのだ。ただし,魚雷は1度に1発しか撃てず,ソナーでは敵の正確な数や大きさが判別できないという点が曲者。敵を引きつけて目視で攻撃するか,魚雷で先制攻撃するかのバランスに長けた一本だ。

リンク:惑星まりも公式サイト

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■第7位「ACE OF SEAFOOD」

 第7位は,Nussoftの海洋アクションシューティング第2弾「ACE OF SEAFOOD」がランクイン。ゲームの目的は,イワシや鮭や伊勢海老などを操作してオープンワールドの海を泳ぎ回り,敵対生物を倒してすべての漁礁を占領すること。本作には,数えきれないほど多彩な海洋生物が登場し,それぞれビームを撃ったり,鱗を飛ばしたり,突撃して来たりと,ハチャメチャな攻撃方法で襲い掛かってくる。しかも今回は,駆逐艦やら潜水艦やらのプラモデルまで登場し,もはやカオスとしか言いようがない。このノリ,大好きです。

リンク:Nussoft公式サイト

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■第6位「カミオリコイル」

 第6位は,神奈川電子技術研究所のアクションゲーム「カミオリコイル」。発射の反動で空を飛べる不思議な武器を使い,5人の少女達が世界中に発生した妖怪と戦うという本作。武器の残りエネルギーがそのままキャラクターのHPになっており,ただ移動や攻撃をしているだけで,どんどんHP(=エネルギー)が減ってしまうので要注意。5人の少女達は,それぞれ異なる特徴の武器を装備しており,プレイ中にいつでも交代できるので,状況に応じて切り替えるのが攻略の鍵だ。

リンク:神奈川電子技術研究所公式サイト

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■第5位「白桜ガールズファイト!」

 第5位は,15人の候補の中から3人を選んでチームを結成し,女の子だらけの異種格闘技大会“白桜杯”に挑むという,773の育成シミュレーション「白桜ガールズファイト!」。15人の女の子達は,それぞれ格闘スタイルや得意技の傾向が異なるので,バランスのいいチームを組んでもいいし,単純に見た目の好みで選んでも構わない。ゲームは月〜木曜の「ジム」パートと,金曜の「バトル(試合)」パートに分かれており,試合はカードゲーム形式になっている。目指すは,白桜杯優勝だ!

リンク:「白桜ガールズファイト!」公式サイト

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■第4位「Dungeons&Darkness」

 第4位は,闇討ちProjectの一人称視点アクションRPG「Dungeons&Darkness」。剣と魔法のファンタジー世界を舞台に,ナイト,ファイター,メイジ,ローグ,コモナーという5つの職業から1つを選び,単身でダンジョンに挑むという本作。暗闇からひたひたと聞こえてくる敵の足音に怯えながらのダンジョン探索が醍醐味だ。2015年11月に行われたアップデートで,宿屋に家具を置けるようになったり,道具屋が追加されたり,ダンジョンの改修が行われたりと大幅に変化しているので,この機会にぜひ遊んでみよう。

リンク:「Dungeons&Darkness」公式サイト

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■第3位「The Deer God」

 第3位は,鹿に転生した猟師となってサバイバルを繰り広げるという,Crescent Moon Gamesの一風変わったアクションゲーム「The Deer God」。鹿の神によって,鹿に転生させられた主人公は,再び人間として転生するために,これまで自分が狩る立場だった鹿として生き,善行を重ねてその罪を償わなくてはならない。毎回ランダムに生成されるステージで,生きるか死ぬかの鹿ライフを満喫できるが,ピクセルアート風の美しいグラフィックスを眺めながら,ただ駆け回っているだけでも楽しめる。ああ,早く人間になりたい!

リンク:「The Deer God」公式サイト

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■第2位「Beyond Eyes」

 第2位は,Tiger and Squidが開発したアドベンチャーゲーム「Beyond Eyes」。事故で視力を失った少女が,ある日姿を見せなくなってしまった,無二の親友である猫を探すための冒険に出かけるという本作。少女は手で触れたり音を聞いたりすることで周囲の世界を知覚し,それが真っ白いスクリーンに淡い水彩画のような色彩で描かれていくというアートスタイルが本作の大きな特徴だ。のんびりと遊んでも2時間程度でクリアできる小さな作品だが,ちょっぴり胸を締め付けられる,余韻のあるラストも含めて,プレイする価値のある1本だ。

リンク:「Beyond Eyes」公式サイト

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■第1位「Into The Gloom」

 そして栄光(?)の第1位に輝いたのは,earrgamesのホラーアドベンチャー「Into The Gloom」。病室でこん睡状態になっている少年の無意識下が舞台となっており,プレイヤーは黒い影がうろつく,どことも知れない悪夢のような場所を探索することに。白と黒と赤の3色のみを使った,シンプルなグラフィックスが特徴だが,それがかえって不気味さを引き立たせており,暗闇から不意に黒い影が飛び出してきたりすると,椅子から転げ落ちるほど怖い。本作は,5通りのマルチエンディングになっているので,ぜひともすべてのエンディングを制覇してほしい。

リンク:「Into The Gloom」公式サイト

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 というわけで,2015年に最も読まれた10作品を紹介してきたが,実のところ今回はかなりの接戦で,11位以下にもわずかな差で複数のタイトルが並んでいる。そこで最後に,11位から15位までのタイトルのみを列記しておくので,それらも含めて,年末年始に遊ぶゲーム選びの参考にしてほしい。

11位:「Axiom Verge


12位:「虚夢の乙女
13位:「Woolfe - The Red Hood Diaries
14位:「KHOLAT
15位:「Hacker'sBeat

 それでは,よい年末年始を,お兄ちゃん!

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