中国発スマホのスタンダード、「デュアルOS」「超解像度」など・・・中国メディアは「使えない」と酷評 | ニコニコニュース

サーチナ

 モトローラは18日、強力な防護ガラスを装着したスマートフォンMoto X Forceの中国版「Moto X 極」を発表した。地上900フィートから落下させても無事という耐衝撃性が売りだが、中国のネット上では「果たしてそこまで必要なのか」という議論が起きているようだ。

 中国メディア・捜狐は24日、同機について紹介するとともに「スマートフォンにおける、くだらなくて使えない機能」を列挙する記事を掲載した。記事で取り上げられたのは、デュアルOS、ハイレゾ音楽、2K以上の超解像度ディスプレイ、タイムラプス撮影など高度で専門的な撮影機能、超薄型本体、手書きペンなどだ。

 デュアルOSとは、AndroidとWindows、AndroidとFirefoxなど2つの異なるOSを1台のスマートフォンに搭載したもの。記事は「デュアルSIMに続く2つ目の中国発グローバルスタンダード」、「未来のスマホの方向性」といった声が中国国内から飛び出しているとしたうえで、安定性や電力消費、性能といった面でシングルOSの機種に劣ると指摘。「デュアルOSはイノベーション技術などではなく、単にイノベーション不足を覆い隠すもの」と断じた。

 記事は、ユーザーが求めているのは「スマートフォンの全体的な機能・性能・美しさのバランス」であったり、1回の充電でどれだけの時間使うことができるかといった問題であると主張。上記の機能はいずもユーザーのニーズから外れた「くだらないもの」との認識を示している。

 スマートフォンに求める機能は人によってそれぞれ。よりよい音楽や凝った写真撮影を求める人もいるだろうし、これまでに何度も画面を割ってきたユーザーにとっては衝撃に強いガラスの採用は魅力的と言える。ゆえに、記事が列挙した機能や性能が必ずしもすべて「くだらなくて使えない」とは言いきれない。

 ただその一方で、一見魅力的だったり画期的だったりする機能や性能を決め手に購入したものの、しばらく経たないうちにそれらの機能をほとんど使わなくなり、ほかの部分に不満を感じて後悔するというケースがあるだろう。メーカーが消費者のニーズをつかむことも大事だが、消費者も自分が本当に必要としているものを冷静に判断することが求められる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)