【ニューヨーク時事】12月31日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、年末のポジション調整に伴う買い戻しが入り反発、米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比0.44ドル高の1バレル=37.04ドルとなった。世界的な需給緩和観測に圧迫され、通年では2014年末に比べ30%下落した。

 原油相場は、生産が急増した「シェール革命」で46%急落した14年に続く下げとなった。

 市場では、シェア確保を狙って主要産油国が今後も減産を見送るとの見方が根強い。また、イランが米欧の経済制裁解除に伴って輸出を再開するほか、米国も40年ぶりに輸出を本格化する見込みで、16年も軟調地合いが継続するとの予想が多い。