80年代エッチマンガのレジェンド後編『やるっきゃ騎士』『いけない!ルナ先生』 | ニコニコニュース

左『いけない!ルナ先生』(上村純子/講談社)、右『やるっきゃ騎士』(みやすのんき/集英社)
日刊サイゾー

『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』『やるっきゃ騎士』『いけない!ルナ先生』……1980年代に少年誌に連載され、少年達の股間を熱くした伝説のエッチマンガ4作品。前回(参照記事)はそのうちパイオニア的存在の2作品『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』をご紹介しました。

 今回は、レジェンドエッチマンガ紹介の後編として、前2作品よりさらにエッジが利いている2作品、『やるっきゃ騎士』と『いけない!ルナ先生』をご紹介します。

『やるっきゃ騎士』(集英社)の作者は、みやすのんき先生。青年誌では『冒険してもいい頃』『AVない奴ら』などのエッチなマンガも描かれていますが、メジャー誌でのデビュー作は本作です。

『やるっきゃ騎士』がほかの3作品と違うのは、掲載誌が「月刊少年ジャンプ」(集英社)だったことです。『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』により、エッチな少年マンガ誌としての確固たる地位を築いていた「月刊少年マガジン」(講談社)に対し、このジャンルで後塵を拝していた「月刊少年ジャンプ」がエッチマンガの起爆剤として送り込んだ刺客が『やるっきゃ騎士』だったというわけです。

 当時の多くのエッチマンガが1話完結型になっていたのに対し、『やるっきゃ騎士』の場合は複数話にまたがるストーリー仕立てが中心となっています。キャットファイト的なバトルマンガ色が強いのも特徴です。

 そして、なんといってもこの作品の魅力は、学園を仕切る気高い女リーダー・美崎静香を、主人公・誠豪介をはじめとしたスケベな男子キャラクターたちが陵辱するシーン。手がつけられないほど気が強い女の子を、すっぽんぽんにして手込めにする……男子の思い描く願望のひとつが、この作品でかなえられているのです。

 みやす先生の描くプルンとした体つきの美少女と背徳的なストーリーの絶妙なバランスが、大ヒットの要因だったと分析するわけですが、個人的に衝撃的だったのは、静香ちゃんがパンツを脱がされ、股間があらわになったシーン。なんと、股間部分が真っ白でした。男子が一番気になる女の子のアソコの部分が、実は真っ白だったことは当時の僕にとってかなりのトラウマでした。まあリアルに描いちゃうと少年誌に掲載できないわけですから、当然といえば当然なのですが……。

 エッチマンガ“ファンタスティック・フォー”最後の刺客は、86年から「月刊少年マガジン」に連載された、上村純子先生の『いけない!ルナ先生』(講談社)です。

 主人公は、勉強が大嫌いなダメ中学生の神谷わたる。わたるは幼い頃に母を亡くしており、さらに父親が海外に転勤することになったため、わたるの勉強や身の回りの世話まですべてやってくれる美人女子大生・葉月ルナ先生が住み込みでやって来ることになったのです。そして、夜な夜なムチムチプリンなボディを装備したルナ先生による手取り足取りおっぱい取りな過激なレッスンが行われる……そんな作品です。

 住み込みで身の回りの世話までする人を先生と呼ぶのが適切かどうかはともかく、これは男子にとっては理想的すぎるシチュエーションですよね。まさに、究極の女教師エロス。これでエッチな妄想をするなという方が無理というものです。まあ、現実にこんなことが起こる確率は宝くじよりも低そうですけど。

『いけない!ルナ先生』は、考えようによっては若者の持つリビドーを偏差値アップに変換するための巧妙に計算された学習メソッドが紹介されている、歴史的に見ても大変意義深いマンガであるといえます。すなわち、ルナ先生=学習マンガ、とすら言えるのです。では、具体的にはどのようなレッスンが行われていたのか、ご紹介しましょう。

 テスト0点→落第→退学→人生の落伍者→孤独な人生→自殺

「たっ大変~! わたしがなんとかしなくっちゃ」 というルナ先生の意味不明な思考回路によりレッスンが開始されます。

・数学の授業では分数の問題を出題。分母がパンティで分子がブラジャー、答えはパンティの中に書かれている。
・物理の授業では、穴あき磁石をルナ先生の乳首に装着。おっぱいをくっつけたり離したりして、N極とS極の勉強。
・体育の授業では風呂場で野球の特訓。紙の下着をつけたルナ先生に向かって、濡れたスポンジボールを投げます。ちなみに左のブラがアウトコース高め、右のブラがインコース高め、そしてパンティが真ん中低めです。
・家庭科の授業では、エビフライを揚げる練習。エビになるのは、もちろんルナ先生。セリフは「うふ、じょうずにむいてね」。

などなど。驚いたことに、ルナ先生ひとりで数学から体育まで全科目を担当するという多才さを発揮しています。しかも、すべての授業で男子がやる気を出さざるを得ないエッチな創意工夫が満載。ルナ先生はある意味、究極の教師だったのです。

 というわけで、1980年代の見えそうで見えない、やってそうでやってない寸止めエッチな少年マンガの代表作をご紹介しました。当時はそのほかにも、井沢まさみ先生の『どっきんロリポップ』、川原正敏先生の『パラダイス学園』、小原宗夫先生の『瞳ダイアリー』などもあり、巨人のV9時代に匹敵するエッチマンガの層の厚さだったといえます。まさに、エッチマンガが栄華を誇った素晴らしき黄金時代だったのです。
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<<a href="http://ablackleaf.com/"target="_blank">http://ablackleaf.com/>)