2016年、押さえておきたい3つの注目ワード! 任天堂&カドカワに新たな動き! | ニコニコニュース

新しいネットの高校として2016年より開校する「N高校」
クランクイン!

 「一年の計は元旦にあり」ということわざがあるように、1年間の計画や目標を設計する人が多い年初め。目標を定める上で社会的な動きを気にする人も多いのではないだろうか?そこで、今回は2016年から始まる新しい動き、注目ワードを3つ紹介したい。

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 最初に紹介するのは、ネットの高校「N高校」の開校だ。2016年4月、カドカワ株式会社は通信制高校「N高等学校」を開校する。本校舎は沖縄県うるま市に置くものの、授業はインターネット上で受講。修了者には高校の卒業資格が授与される。

 「N高校」の大きな特徴は、通常授業以外にもさまざまな課外授業を、追加料金なしで受講できること。傘下のドワンゴによるプログラミング授業、現役の作家・クリエイター・編集者による創作授業、自治体と連携した職業体験などが計画されている。この課外授業だけでもお金を払って受けたい、という大人の反応も多い。

 また、カドカワ側では『月刊コミック電撃大王』などの自社媒体において、「N高校」を題材にしたマンガなどのコンテンツを展開する予定。従来の通信制高校の範疇にとどまらない、より双方向なコミュニケーションが期待されている。初年度の定員は1万人。どれだけの生徒が集まり、そしてここからどんな人材が巣立っていくのか、注目だ。

 次は、任天堂の初のスマホ向けアプリ「Miitomo(ミートモ)」を紹介する。任天堂はこれまでスマホ向けアプリ市場への参入には二の足を踏んでいたが、今年の3月より公式に提供を開始。「Miitomo」は、WiiやニンテンドーDSなど任天堂ゲーム機ではお馴染みのアバター「Mii」を用いたコミュニケーションアプリで、「Mii」がユーザーに質問を投げかけ、その回答を話題に他のユーザーとコミュニケーションをとる仕組みになっている。

 ただ、この「Miitomo」への期待値は今のところあまり芳しくない。マリオやゼルダなど、任天堂がこれまで培ってきたキャラクターを活かした“任天堂ならではのスマホゲーム”を期待するユーザーが多かったからだ。実際、ネット上では「ゲームというよりは、SNSサービス」「(ゲームをプレイするための)アカウントを作る入口アプリなのか?」「2017年までに順次追加されるアプリに期待」など少しマイナスな意見が多い。ここから挽回し、「さすが任天堂!」という評価につなげることはできるだろうか?

 最後に紹介するのは、2016年8月11日木曜日、カレンダーに新たに加わる祝日「山の日」だ。「山の日」は、「海の日」以来20年ぶりに増える新しい祝日であり、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としている。

 この新たな祝日は制定までに紆余曲折があった。当初の計画では日本各地で山開きが行われる6月第一日曜日が候補日だった。だが、制定運動の過程で支援企業などからの思惑が絡み、家族みんなで休みが取りやすい(という想定で)8月真ん中に変更された。

 この日程に関しては「夏休みを取るキッカケになる」という声がある一方で、「祝日がない6月がよかった」「お盆休みと重なって休みを1日損しそう」といった否定的な意見も多い。実際の効果のほどは祝日近くにならないと見えてこない部分も多い。ただ、今年の年末年始休暇がとりわけ短かっただけに、夏はしっかり休みを取りたい。頼むよ、「山の日」。(文:オグマナオト)