<16年注目アイドル>戦国時代終息か!? “AKBチルドレン”の新世代に期待も… | ニコニコニュース

2016年にブレークが期待されるアイドルグループ「わーすた」
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 “アイドル戦国時代”と呼ばれて久しいが、「AKB48」や「ももいろクローバーZ(ももクロ)」のようにお茶の間をにぎわせるような“新星”がなかなか登場していない。戦国時代は終わりつつある……という声もある中、アイドルブームはどこに向かっているのだろうか? 2015年にアイドルシーンを振り返りつつ、16年にブレークが期待されるアイドルを探った。

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 ◇象徴的だったももクロの“紅白卒業”

 AKB48やももクロのようにスタジアム級の会場で数万人のファンを集める大人気アイドルグループが存在する一方で、日本武道館での単独公演を目指すグループがひしめく……というのがアイドル戦国時代の現状だ。

 AKB48から、CDを手売りする“地下アイドル”まで取材するアイドル評論家の楠山幸英さんは、15年のアイドルシーンを「仮面女子やでんぱ組.incなどの活躍も話題になったが、AKB48やももクロに続くようなブレークを果たしたグループはいなかった。ももクロがNHK紅白歌合戦を“卒業”したのが象徴的だった。各グループの人気が徐々に落ち着きつつあるのかもしれない」と振り返る。

 ◇“●年に一人”が盛り上がるも…

 一方で、福岡のアイドルグループ「Rev.from DVL」の橋本環奈さんが“1000年に一人の美少女”などとしてブレークしたのに続けとばかりに、15年は「drop」の滝口ひかりさんが“2000年に一人”、「SUPER☆GiRLS」の浅川梨奈さんが“1000年に一人”などと騒がれた。楠山さんは「橋本さんは“1000年に一人”だったはずなのに、“●年”というキャッチフレーズが乱立してしまった。ネットを中心に一時的に話題になったが、熱しやすく冷めやすい人が多かったのか、橋本さんのように大ブレークできたアイドルはいなかった。また、グループの中の1人のメンバーが注目されたが、グループの人気にはつながりにくかったのかもしれない」と分析する。

 また、“地元”を中心に活動する小さなライブハウスなどを中心に活動するご当地アイドルといったキーワードも話題になってきたが、楠山さんは「面白いシーンではありますが、昨年、その中からメジャーになったグループはいなかった。そこそこ人気になってくると、自分のテリトリーに閉じこもっているグループが多いのかもしれません」と話す。

 ◇SNSで“拡散”狙う新星 “AKBチルドレン”の登場も

 楠山さんは16年のアイドルシーンについて「昨年と同じような状況が続きそう」と分析するが、「厳しい時代にはなっていますが、ネットを活用したり、バラエティー番組などで注目されそうなグループもいる」と話す。

 楠山さんが注目するグループの一つがエイベックスのアイドルレーベル「iDOL Street」の「わーすた」だ。わーすたは16歳の廣川奈々聖さんら5人組のグループで、“デジタルネーティブ世代”を自称。メンバーの衣装にそれぞれのツイッターアカウントが記載されており、ライブの一部をファンが携帯電話で撮影できるようにするなどSNSを利用した“拡散”を目指しながら活動している。楠山さんは「SNSで世界に向けて発信することを意識している。大手レコード会社に所属しながら写真撮影を解禁しているところが斬新」と注目しているという。

 楠山さんは、ほかにも注目のグループとして「LADYBABY(レディベイビー)」を挙げ「なぜか、ひげ面の外国人男性がメンバーにいる。その特異性から、バラエティー番組で人気を集めるかもしれません」と話す。さらに「松井愛莉さんや三吉彩花さん、BABYMETAL(ベビーメタル)を生んださくら学院も新しい世代が注目されているし、アニメ『プリパラ』の出演でも盛り上がっている声優アイドルユニットのi☆Risも人気が急上昇している」と期待しているグループも多いようだ。

 また、楠山さんは「昨年、AKB48の誕生から10年を迎えましたが、子供のころからAKBに憧れていた世代がどんどん出てきている。モーニング娘。のファンが、アイドルを目指して、AKB48になったように、今度は“AKBチルドレン”が増えています。大ブレークするグループが登場するのは難しいかもしれませんが、アイドルシーンはまだまだ面白くなっていきそうです」とも話す。アイドルブームは落ち着きつつあるのかもしれないが、ブームが終わったわけではない。“AKBチルドレン”の新世代の活躍も期待される。