<ルパン三世>新ヒロイン役の藤井ゆきよは異色の経歴 ルックスとトークのギャップも | ニコニコニュース

ルパン三世のヒロイン・レベッカ役の声優を務めた藤井ゆきよさん
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 人気アニメ「ルパン三世」の2年ぶりのテレビスペシャル「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」が8日に「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で放送される。先んじて放送されているテレビシリーズに続き、ヒロインは小悪魔的な行動が魅力のレベッカ・ロッセリーニだ。照明という裏方から、声優の世界に飛び込んだ異色の経歴を持つレベッカ役の声優、藤井ゆきよさんに作品の魅力や声優の仕事について聞いた。

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 30年愛され続けている「ルパン三世」のヒロイン役に抜てきされた藤井さん。「本当にびっくりしたし、うれしかった」と語る半面、国民的作品への重責からナーバスにもなったという。「最初の収録の時はちょっとはきそうでした(笑い)。雰囲気にのまれないように、自分をだましだましやってました」と振り返る。

 制作側の意見を聞く機会があったことも手伝って、意外にも初登場となった1話は大丈夫だったというが、続く2、3話あたりで「(レベッカには)こういった一面もあるんだ……」と知り、「考えすぎるくらい考えて、ガチガチに考えてしまったこともありました」と明かす。しかし、周囲のアドバイスも受けながら、レベッカを「皆さんで作り上げていった」という。

 藤井さんにとって「レベッカは本当にぶっ飛んでいる女の子なので、私にとってもじゃじゃ馬だった」という。役について「レベッカは何を考えてるんだろう。どうしてこの時にこういう発言をするんだろう」と考えてしまうこともあったが、最終回のあるシーンで、ついに「はまった」と手応えを感じ、完全にレベッカとシンクロした実感を得たという。

 藤井さん以外のキャストは、ルパン役の栗田貫一さんを筆頭に大御所の実力派ぞろい。「私は自分のことで精いっぱいだったのですが、皆さん周囲への気遣いができる方ばかりで、温かい現場でした」と語る。峰不二子役の沢城みゆきさんからは色っぽい演技のアドバイスを受けたこともあったという。

 照明技術者技能検定2級の資格を持ち、裏方としてライブなどの照明を担当していた異色の経歴を持つ藤井さん。イベントなどで昔の会社の上司に再会することもあるという。「クレジットに入っていないような方も、心血を注いで一緒に何かを作り上げている。それを実際に体験していたので、役者としてプレッシャーにもなりますが、かえってやる気にもなります」と力強く語った。

 169センチのすらりとした長身も相まって、一見すると“クールビューティー”という印象が強いが、実際に話してみると、情熱的なマシンガントークが繰り出されるので、ルックスとのギャップに親しみを覚える。ゴールデンタイムに放送される「金曜ロードSHOW!」への出演となったことを聞くと、「小さいころから金曜ロードショーの作品を見て育ってきましたし、この枠に出られることが本当にうれしくて……。皆さんがこの作品に一生懸命に愛を注いでくださって、胸がいっぱいで……」と目を潤ませる一幕も。そうしたギャップが生み出す魅力は、ある意味、役柄のレベッカと同様“小悪魔的”。そんな藤井さんの今後の活躍にも注目だ。

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 「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」は、放送中のテレビシリーズの流れをくむ新作スペシャル。18世紀に欧州を席巻した“天才詐欺師”カリオストロ伯爵の遺産を巡り、ルパン一味と、謎の敵「仮面伯爵」の対決に、スーパーセレブのレベッカ、英国秘密情報部「MI6」のニクスらも加わり、大騒動が巻き起こる……。8日午後9時から放送。