日系車が輝きを失った?日系車に対する高い期待の表れか=中国報道 | ニコニコニュース

サーチナ

 かつてのスターがその輝きを失うというのはどの業界でも生じることだが、中国メディアの新浪汽車はこのほど、かつて中国自動車市場で「神車」として尊ばれていた日系車が輝きを失いつつあると主張する記事を掲載した。

 記事が言及しているのは、アコード、カムリ、ティアナ、そしてCR-Vだ。それぞれの車種は今でも中国車市場で非常に高く評価されている。優雅なアコード、卒がないカムリ、A級セールスのティアナ、SUV市場で敵なしのCR-Vといった具合だ。

 だが、これら栄光の4車種に対して、アコードのデザインは悪化の一途を辿っている、カムリは「卒がない」という強みがなくなった、CR-Vは新鮮味がなくなったなどと酷評。しかし、記事が言及している日系車が中国車市場で売れなくなったということではない。むしろ、中国自動車市場全体が減速するなかで日系車は他国の自動車メーカ―に比べて中国で好調を保っているほうだ。

 ではなぜ記事は日系車をこれほど「酷評」するのだろうか。それは、かつては「神車」として非常に高い人気を誇った日系車が中国でさらなる高みに到達できず、年々「凡庸」になってきているのではないかという主張であり、裏返せばそれだけ日系車に期待していたという気持ちの表れだ。

 中国自動車市場は世界最大の自動車市場であり、各メーカーが市場をわが物にしようとして気を抜くことができない争いを日々繰り広げている。現在の中国自動車市場において、外資メーカーでもっとも高いシェアを獲得しているのはドイツ系で、15年1-11月のシェアは19.4%だ。ドイツ系が販売台数を減らすなか、日系は15.7%のシェアで2位につけており、さらなる高みに到達する可能性も高まっていると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)