第190通常国会が召集され、衆院本会議で笑顔を見せる安倍首相(右)ら=4日午後
共同通信社

 夏の参院選に向け本格論戦の舞台となる第190通常国会が4日、召集された。異例の早期開幕で、環太平洋連携協定(TPP)の国内対策や消費税増税に伴う軽減税率制度が主な論点となる。政府、与党は2016年度予算案の早期審議入りと成立に万全を期す。民主党の岡田克也代表は「『安倍政治』の暴走を許すようなことがあれば、政権交代可能な政治は遠のく」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。高木毅復興相の政治資金問題も追及する構えで、与野党攻防の激化は必至だ。

 政府は4日、TPP対策や低年金高齢者への3万円給付が柱の15年度補正予算案を国会に提出した。