みんな憧れた! 変身ものの少女アニメランキングTop10 | ニコニコニュース

マイナビスチューデント

女の子が魔法などの不思議な力で変身する「少女変身モノのアニメ」。例えばその先駆けといえば、『魔法使いサリー』でしょう。魔法を駆使して変身したり、トラブルを解決していく姿は多くの女の子の憧れでした。今回は、数多くある「変身少女アニメ」の中から、特に女の子から人気だった作品を、ランキング形式で紹介します。

●第1位 『美少女戦士セーラームーン』

ドジで泣き虫の中学生・月野うさぎ。ある日彼女は額に月の模様のある、人の言葉を話すネコのルナと出会います。それがきっかけでうさぎは美少女戦士セーラームーンに変身し、街を襲う妖魔と戦うことになり……。

少女漫画雑誌『なかよし』で連載された同名漫画が原作。アニメの1期に当たる本作は1992年から1993年にかけて放送されました。女の子が変身して戦う「美少女戦士もの」の先駆けともいえる作品で、社会現象になるほど大ヒット。特に女児からの支持は絶大で、変身アイテムなど関連グッズがすぐに売り切れるなどしました。今でもリメーク作が放送されるなど高い人気を誇ります。

本放送:1992年3月7日-1993年2月27日
原作:武内直子
シリーズディレクター:佐藤順一
作画監督:只野和子
脚本:富田祐弘/柳川茂/隅沢克之/杉原めぐみ
美術監督:椋尾篁
キャラクターデザイン:只野和子
主なキャスト:月野うさぎ(CV三石琴乃)/水野亜美(CV久川綾)/火野レイ(CV富沢美智恵)/木野まこと(CV篠原恵美)/愛野美奈子(CV深見梨加)/地場衛(CV古谷徹)/ルナ(CV潘恵子)

製作:テレビ朝日/東映エージエンシー/東映動画

●第2位 『ふたりはプリキュア』

中学2年生の美墨なぎさと雪城ほのかは、ある日悪の勢力・ドツクゾーンの怪人に襲われます。大ピンチに陥る二人でしたが、そこへ光の園の妖精が現れ、二人に伝説の戦士プリキュアへ変身する力を与えます。なぎさとほのかはプリキュアへと変身し、怪人と戦うことになる……というストーリー。

2004年から2005年にかけて放送された、今なお続く『プリキュア』シリーズの最初の作品。先ほどの『美少女戦士セーラームーン』と同じく「美少女戦士もの」で、こちらも女児を中心に大ヒットしました。玩具の売り上げは100億円以上と、女児向け玩具の市場では記録的な数字をたたき出しました。海外でも高い人気を誇ります。

本放送:2004年2月1日-2005年1月30日
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:西尾大介
作画監督:爲我井克美/飯島秀一/東美帆/川村敏江/青山充/生田目康裕/高橋任治/桑原幹根/河野宏之/はっとりますみ
脚本:川崎良/清水東/羽原大介/成田良美/影山由美
美術監督:行信三
キャラクターデザイン:稲上晃
主なキャスト:美墨なぎさ(CV本名陽子)/雪城ほのか(CVゆかな)/メップル(CV関智一)/ミップル(CV矢島晶子)/ポルン(CV池澤春菜)/ジャアクキング(CV小野健一)/クイーン(CV松谷彼哉)
製作:ABC/ADK/東映アニメーション

●第3位 『魔法の天使クリィミーマミ』

10歳の森沢優は、ある日魔法世界「フェザースター」の妖精を助けます。そのお礼として魔法のステッキを貸し与えられた優は、魔法の力で16歳の少女に変身。その姿で街を歩いているところを、芸能プロダクションの社長からスカウトされてしまいます。優は小学生とアイドルという不思議な二重生活を送ることに……というあらすじ。

1983年から1984年にかけて放送された作品。同時期に放送された『魔法のプリンセス ミンキーモモ』と並び、1980年代前半の魔法少女アニメをけん引しました。魔法少女+芸能アイドルという組み合わせは、当時はアイドル全盛期だったこともあり大きく注目され大ヒット。また主人公の優を本物のアイドル歌手が演じたことも影響が大きかったといえます。

本放送:1983年7月1日-1984年6月29日
原作:伊藤和典
監督:小林治
総作画監督:河内日出夫
脚本:伊藤和典/島田満/戸田博史/柳川茂/土屋斗紀雄/金子修介/小西川博/まるおけいこ/川崎知子
美術監督:小林七郎
キャラクターデザイン:高田明美
主なキャスト:森沢優(CV太田貴子)/大伴俊夫(CV水島裕)/如月みどり(CV安西正弘)/ネガ・ポジ(CV肝付兼太/三田ゆう子)/ピノピノ(CV間嶋里美/中野聖子)/立花慎悟(CV井上和彦)/綾瀬めぐみ(CV島津冴子)
制作:スタジオぴえろ

●第4位 『ひみつのアッコちゃん』(第2作)

小学5年生のアッコちゃんは、ある日両親からもらった手鏡を壊してしまいます。悲しむアッコちゃんでしたが、鏡の精の不思議な力で壊れた手鏡が「いろんな人に変身できる魔法のコンパクト」に変化します。友達思いの彼女は、コンパクトの力を使って人助けを始めますが……。

赤塚不二夫の少女漫画が原作のアニメ。同作は3度テレビアニメ化され、この2作目は1988年から1989年にかけて放送されました。2作目は特に玩具(コンパクト)が爆発的な売り上げを記録。発売直後に売り切れが続出するなど、最終的に150万個もの売り上げとなりました。当時は「ごっこ遊び」をする女の子が非常にたくさんいたのですね。

本放送:1988年10月9日-1989年12月24日
原作:赤塚不二夫
シリーズディレクター:芝田浩樹
作画監督:梨澤孝司/堀川留子/増田信博/斉藤一彦/須田正己/松本朋之/小幡公春/山崎展義/山口聴/今川よしみ/近藤優次/菊池城二/羽山淳一
脚本:星山博之/浦沢義雄/山崎晴哉/武上純希/大橋志吉/栗原浩一
美術デザイン:坂本信人
キャラクターデザイン:兼森義則
主なキャスト:アッコ(CV堀江美都子)/モコ(CV杉山佳寿子)/大将(CV塩屋翼)/少将(CV三輪勝恵)/シッポナ(CV渡辺菜生子)/パパ(CV銀河万丈)/ママ(CV太田淑子)
製作:フジテレビ/読売広告社/東映動画

●第5位 『おジャ魔女どれみ』(第1期)

魔法に憧れる小学生・春風どれみは、ある日マジョリカという女性と出会います。どれみは、いつも読んでいる魔女の本に出てくる魔女とマジョリカが似ていることから、彼女が本物の魔女だと見破ります。そのせいでマジョリカはカエルになってしまい、どれみは彼女を元に戻すために魔女見習いとして働くことに……。

ブームとなった『おジャ魔女』シリーズの最初の作品で、1999年から2000年にかけて放送されました。主人公たちが魔女見習いとして活躍する変身ものではありますが、メーンは人間ドラマが中心。派手なバトルを繰り広げたりはせず、また事件の解決も魔法任せでないことも多いなど、変身ものでは珍しい作品でした。登場人物たちがそれぞれ個性的な点も見逃せません。

本放送:1999年2月7日-2000年1月30日
原作:東堂いづみ
シリーズディレクター:五十嵐卓哉/佐藤順一
総作画監督:馬越嘉彦
脚本:栗山緑/影山由美/大和屋暁/吉田玲子/吉村元希/前川淳/喜多川夏音
美術デザイン:ゆきゆきえ/行信三
キャラクターデザイン:馬越嘉彦
主なキャスト:春風どれみ(CV千葉千恵巳)/藤原はづき(CV秋谷智子)/妹尾あいこ(CV松岡由貴)/瀬川おんぷ(CV宍戸留美)/飛鳥ももこ(CV宮原永海)/ハナちゃん(CV大谷育江)/マジョリカ(CV永澤菜教)
製作:ABC/ADK/東映アニメーション

●第6位 『魔女っ子メグちゃん』

魔界の次期女王候補であるメグは、女王になるための資質を身に付けるために人間界での修行を言い渡されます。人間界にある先輩魔女の家で暮らすことになったメグは、なかなかその暮らしになじむことがでません。果たしてメグは無事に女王の資質を身に付けることができるのでしょうか……というストーリーです。

1974年から1975年にかけて放送された作品。主人公のメグは、それまでの魔法少女にはなかった「活発でおてんば」という性格で、これが実に魅力的でした。後の魔法少女ものの主人公にもこの性格が継承されるなどその影響力は絶大です。また、本作はお色気シーンも盛りだくさんだったことで、男の子からも支持されました。

本放送:1974年4月1日-1975年9月29日
原作:ひろみプロ/成田マキホ
作画監督:木暮輝夫/端名貴勇/谷沢豊/神宮さとし/森英樹/上村栄司/高橋信也/荒木伸吾/菊地城二/永樹凡人/阿部隆/坂口尚
脚本:辻真先/雪室俊一/松岡清治/山浦弘靖/今村文人/安藤豊弘
美術設定:土田勇
キャラクターデザイン:荒木伸吾/高橋信也
主なキャスト:神崎メグ(CV吉田理保子)/郷ノン(CVつかせのりこ)/神崎マミ(CV山口奈々)/キーラン(CV千々松幸子)
製作:NET日本教育テレビ/東映動画

●第7位 『姫ちゃんのリボン』

中学1年生の野々原姫子は、ある夜に自分そっくりな姿をした魔法の国の王女・エリカと出会います。エリカは王家を継ぐための修行として、姫子の観察日記を付けたいと申し出て、姫子は快く承諾します。そのお礼として他人に変身できる「魔法のリボン」を借り受けた姫子は、早速自分の姉に変身しますが……。

原作は『りぼん』で連載された同名漫画です。姫子自身の成長や恋模様、また不思議なリボンをめぐって起こる騒動が描かれています。特に恋模様にはうまくリボンの問題も絡み、これが一筋縄ではいきません。このストーリーに多くの女の子が引き込まれました。また本作はSMAPの『笑顔のゲンキ』がテーマ曲だったことも話題でした。

本放送:1992年10月2日-1993年12月3日
原作:水沢めぐみ
監督:辻初樹
総作画監督:渡辺はじめ
脚本:山田隆司/戸田博史/雪室俊一/金春智子/柳川茂/桜井正明/高橋良輔/平見瞠
美術監督:小林七郎
キャラクターデザイン:渡辺はじめ
主なキャスト:野々原姫子(CV大谷育江)/小林大地(CV大輝ゆう)/ポコ太(CV伊倉一寿)/日比野ひかる(CV水原リン)/セイ・アレイ(CV子安武人)
製作:テレビ東京/NAS

●第8位 『怪盗セイント・テール』

マジシャンを父に持つ聖ポーリア学院2年の羽丘芽美。一見すると普通の中学生ですが、彼女の正体は理不尽に巻き上げられた金品を盗み出し、元の持ち主に返す義賊・怪盗セイント・テールでした! というストーリーの作品です。

1994年から1996年にかけて『なかよし』で連載され、人気となった漫画が原作。魔法ではなく華麗なマジックで変身する点が、従来の「変身少女もの」とは一線を画す点です。同時期に放送されていた『美少女戦士セーラームーン』には及びませんが、こちらも女の子に支持された作品です。

本放送:1995年10月12日-1996年9月12日
原作:立川恵
監督:鍋島修
作画監督:阿部純子
脚本:鈴木やすゆき/利波創造/米村正二/柏原寛司/日暮裕一/藤田伸三/大川俊道/小沢俊介/桜井正明/橋本裕志/横谷昌宏/井上一弘/いとうなおこ
美術監督:小林七郎
キャラクターデザイン:阿部純子
主なキャスト:羽丘芽美(CV桜井智)/飛鳥大貴(CV岡野浩介)/深森聖良(CV井上喜久子)/ルビィ(CVこおろぎさとみ)/高宮リナ(CV永島由子)/佐渡真人(CV森川智之)/羽丘源一郎(CV井上和彦)
製作:ABC/東京ムービー新社(キョクイチ東京ムービー)

●第9位 『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(第1作)

とある町に住む子供のいない夫婦の元へ、空から少女が舞い降りてきます。女の子は夢の国フェナリナーサのプリンセスであるミンキーモモ。夫婦は身寄りのないモモを我が子のように受け入れ、共に暮らすことになります。しばらくして親代わりの二人がトラブルに遭遇。モモは二人を助けるために、魔法を使ってトラブルを解決しようとしますが……。

1982年に放送が開始された魔法少女アニメです。主人公のモモは魔法を使ってさまざまな職業に就く「大人の女性」に変身し、事件を解決していきます。この描写が「変身」と「大人」に憧れる女の子の支持を受け、一大ブームを巻き起こしました。全体的にほのぼのとした展開の続く作品でしたが、物語後半でショッキングな展開があり、これも語り草になりました。

本放送:1982年3月18日-1983年5月26日
原案:首藤剛志
監督:湯山邦彦
作画監督:高橋正宗/飯村一夫/神宮慧/田中保/柴崎計/兵頭敬/上條修/わたなべひろし
脚本:佐藤茂/土屋斗紀雄/首藤剛志/安斎あゆ子/山崎昌三/戸田博史/渡辺由自/筒井ともみ/谷本敬次/金春智子/佐藤茂/鷺山京子
美術監督:新井寅雄
キャラクターデザイン:芦田豊雄/みさきのあ/服部あゆみ
主なキャスト:ミンキーモモ(CV小山茉美)/モチャー(CV木藤玲子)/ピピル(CV三田ゆう子)/カジラ(CV千葉繁)/シンドブック(CV田の中勇)/王様(CV増岡弘)/王妃様(CV塚田恵美子)/パパ(CV納谷六朗)/ママ(CV土井美加)
製作:葦プロダクション/読売広告社

●第10位 『赤ずきんチャチャ』

とある国の国王と王妃が、大魔王によって石に変えられてしまいます。その娘のチャチャは魔法使いセラヴィーに連れられなんとか城を脱出。城は魔王ともども結界で封印されることに。それから数年後、成長したチャチャの元へ魔王の刺客が訪れます。実は大魔王は結界の中からもチャチャの命を狙っていたのでした……。

1992年から2000年にかけて『りぼん』で連載された人気漫画が原作のアニメ。ただし、原作とアニメでは物語や展開が大きく異なり、さらにアニメ版はチャチャが変身して魔王の刺客と戦うバトルヒロインものになりました。当時は戦う美少女ヒロイン作品が話題だったこともあっての変更だそうですが、これは成功した例でしょう。原作以上のギャグ描写も高い評価を受けています。

本放送:1994年1月7日-1995年6月30日
原作:彩花みん
監督:辻初樹
総作画監督:渡辺はじめ
脚本:柳川茂/山田隆司/山口宏/三井秀樹/高橋良輔/戸田博史/金春智子
美術監督:小林七郎
キャラクターデザイン:渡辺はじめ
主なキャスト:チャチャ(CV鈴木真仁)/リーヤ(CV香取慎吾)/しいね(CV日高のり子)/セラヴィー(CV泉類亨)/どろしー(CV大坪純子/冨永みーな)
製作:テレビ東京/NAS

女の子からの人気が高かった「変身少女もの」のアニメを紹介しました。古いものから最近のものまでありますが、皆さんが懐かしいと思った作品はどれだったでしょうか。おもちゃを買ってもらったなど、当時の思い出がよみがえったかもしれませんね。

(中田ボンベ@dcp)