「僕だけがいない街」でアニメ声優初挑戦の満島真之介「『リバイバル』はきっと誰にでもある」 | ニコニコニュース

「僕だけがいない街」完成披露試写会の様子 (C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会
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フジテレビほかノイタミナ枠で放送されるアニメ「僕だけがいない街」の完成披露試写会が1月5日、東京・新宿バルト9で開催され、第1話上映後に、主人公・藤沼悟の小学生時代を演じる土屋太鳳、29歳時の悟を演じる満島真之介、片桐愛梨役の赤﨑千夏、監督の伊藤智彦がトークショーを行った。

土屋、満島はともにアニメ声優に初挑戦。土屋は「悟として生きる時間は、私としてはあまりにも大きな挑戦」と緊張の面持ちで語り、満島は「自分の姿形からかけ離れたキャラクターを演じる機会は実写ではほとんどないので、それができる声優の仕事はとても魅力的。さらに、悟は土屋さんと一緒に2人で1人の役を演じるという、とても深い役どころ」と新たな挑戦に対する手応えを話した。

実際のアフレコについて満島は「狭い空間でマイクを譲り合いながら演じることに、チームでやっている実感があった」と話し、伊藤監督は「俳優さんはかけ合いでのお芝居に長けていると思ったので、極力別撮りはせず、相手を前に演じてもらえるようにした」と演出意図を語った。トークショーではこのほか、「名探偵コナン」などで知られる声優の高山みなみが、北海道在住という設定の悟の母・佐知子役を演じるにあたり、北海道弁のネイティブスピーカーからイントネーションを伝授されていたといったこぼれ話も明かされた。

最後は満島が「『リバイバル』という現象は、きっと誰もが体験していることだと思うんです。悟のように肉体まで戻ってしまうわけではないが、人生の印象深いシーンで聞いていた音楽を耳にすると、その当時のことがありありとよみがえるというような経験は誰にでもあるはず。そんな五感や記憶をよみがえらせる『違和感』が、この作品に盛り込めたら」と話し、トークショーを締めくくった。