北朝鮮「水爆実験」で緊急会合=制裁強化の可能性―国連安保理 | ニコニコニュース

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は北朝鮮の水爆実験発表を受け、6日午前11時(日本時間7日午前1時)に緊急会合を開いた。北朝鮮による核実験は安保理決議に対する明白な違反で、1日に非常任理事国入りした日本や常任理事国の米国などは、制裁強化を含む厳しい対応を求めていくとみられる。

 会合開催は、日本と米国が共同で議長国ウルグアイに要請した。

 国連の潘基文事務総長は会合に先立ち、記者団に「数々の安保理決議に対する違反だ」と述べて北朝鮮を非難するとともに、「これ以上のいかなる核活動もやめるよう要求する」と訴えた。日本の吉川元偉国連大使は、今回の核実験を「北(東)アジアのみならず、世界全体に対する重大な脅威だ」と指摘した。

 安保理は北朝鮮による2006年と09年、13年の核実験に際し、全加盟国による北朝鮮との武器取引禁止や、核・弾道ミサイルに関連した資産の凍結といった制裁を科しつつ、制裁の種類や対象を拡大・強化してきた。13年3月の決議は、再度の核実験や弾道ミサイル発射には「さらなる重大な措置」を取ると警告している。

 北朝鮮制裁をめぐる過去の安保理協議では、拒否権を持つ常任理事国の中国が制裁強化に慎重姿勢を取る傾向があった。中国は今回、実験に「断固たる反対」(同国外務省)を表明し、非難する立場を取っており、安保理での対応が注目される。

 日本は06年と09年の核実験の際、非常任理事国として安保理協議に関与。とりわけ09年の制裁決議では主導的役割を果たした。