【エルサレム時事】イラン外務省は7日、イエメンの首都サヌアにあるイラン大使館をサウジアラビアの戦闘機が意図的に空爆し、職員が負傷したと非難した。AFP通信などが伝えた。サウジとイランの対立がさらに激化する可能性がある。

 イラン外務省は空爆を「国際協定違反」と指摘。「サウジ政府は大使館の損傷と職員の負傷に対する責任を負う」と強調した。

 イエメンでは、イランと関係の深いイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」に対し、サウジ主導の連合軍が空爆を続けている。ロイター通信によれば、イラン大使館の近くに空爆があったものの、大使館の建物は損傷を受けなかったとの住民の証言もある。連合軍側は、フーシ派が使っていたミサイル発射装置を狙って6日夜に空爆したことを明らかにした上で、事実関係を確認すると説明した。