【北京時事】中国河南省開封市通許県の農村に造られた金色の巨大な毛沢東像が突然、取り壊された。共産党機関紙・人民日報のニュースサイト「人民網」が8日伝えた。毛沢東をめぐっては中国国内で評価が分かれており、巨大像の完成は内外で話題となっていた。

 毛沢東像の高さは36メートル超。鉄筋とセメントで造られ、金色に塗られた。数人の企業家と村民が約300万元(約5300万円)を投じて建造し、昨年12月にほぼ完成した。

 人民網によると、地元政府は「登記や審査を経ておらず、既に取り壊した」と明らかにした。インターネット上では取り壊しに関して「偉人への侮辱だ。解体は当然だ」「毛沢東を神とするのは良くない」などの書き込みがあった。