滝藤賢一が広末涼子を抱きかかえるシーンを要求!? | ニコニコニュース

「はなちゃんのみそ汁」に出演する広末涼子、赤松えみな、滝藤賢一(前列左から)、阿久根知昭監督、一青窈(後列左から)
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日本中が涙したベストセラー実話エッセーを映像化した映画「はなちゃんのみそ汁」の全国拡大公開記念舞台あいさつが、1月9日に東京・テアトル新宿で行われ、広末涼子、滝藤賢一、一青窈、阿久根知昭監督が登壇。

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さらに、劇中ではなを演じた子役の赤松えみなが“花束ガール”として登場し、ステージを華やかに彩った。

家族連れや女性など多くの観客が駆け付けにぎわう、テアトル新宿。広末は「わざわざ足を運んでくださって、本当にありがとうございます! 笑えましたか?」と投げ掛けると大きな拍手が起こり、続けて「泣けましたか?」の問いにも、大きな拍手が起こった。

「昨年の春に撮影をし、先行上映を経て初日を迎えるまでに長かったように感じていて、やっとやっと全国公開を迎えられたことが本当にうれしいです。そして、この待ちに待った日にお客さんに囲まれて舞台に立つことができて、本当に幸せです」と喜びをあらわに。

一方、滝藤は「このお話を頂いてから、早く多くの方に見ていただきたいと思える作品でした。短い舞台あいさつですが、僕は滝のように汗をかくと思います、滝藤だけに!」と会場を笑わせ「このギャグはまだ終わりません! 安心して下さい、ハンカチありますから。…人のギャグを言ってこんなにスベると思いませんでした。短い時間ですが、よろしくお願いします」と“とにかく明るく”言い、会場を和ませた。

主題歌だけでなく、役者としても出演する一青は「昨年、(撮影でも使用された)“はなちゃんのみそ”を頂いて、グビグビ飲んで早速使い切りました。公開がとてもうれしいです」とあいさつした。

そして広末は、初共演となる滝藤、一青に対して「とってもナチュラルに皆さんお芝居されるので、自分もスイッチングせず自然とお芝居ができました。家族の役って、波長が合わなかったりすると難しいと思うのですが、それを全く感じずにお芝居させていただけたので、すごくラッキーだったと思っています」と振り返る。

それに対し、滝藤は「広末さんが、ドンと構えて大きく受け止めてくれたので、自然と入って行けたんだと思いますけどね」と答え、一青も「広末さんに任せようという感じでした」と“座長”をたたえた。

2人に褒めちぎられた広末は「いや、そんなつもりはないんですけど、ありがとうございます(笑)」と恐縮しきり。

また、一青は「広末さんと平泉成さんが頬をスリスリするシーンが、現場でどんなふうにするんだろうなと思っていました、それが私の中のハイライトです!」と言うと、会場からもうなずく姿が見られ、滝藤は「出来上がりを見たときに広末さんの表情の豊かさに驚きました! 広末さんの顔を見て演技ができないところがたくさんあったので、映画を見て、こんな顔をしていたんだと、見習わないといけないなと思う部分が多く、広末さんの芝居に何度も泣かされました」と絶賛した。

広末は「滝藤さんがいつも泣いているので、もらい泣きしないようにするのが精いっぱいでした。監督の演出は『泣くな』でしたもんね」と振ると、阿久根監督は「(滝藤さんが)泣くんですよ! かなり冒頭のところで泣くので、ここで泣くなと言ったら、『だってさぁ』と言うし。滝藤さんは振り幅のある役者さんだと思っていたので、振り切ってしまおうと大胆に要求していました」と意図を明かす。

続けて監督は「悲しい方に行かないようにとしていたら、どうしても滝藤さんを使っちゃう。現場では、滝藤さんもいろいろと提案されていまして、広末さんを抱きかかえるシーンは滝藤さんが要求したんです!」と暴露すると、滝藤「あ~そうでしたっけ? いやいや、下心もあったかもしれないですけど映画のことを考えてですよ。でもカットを掛けないでほしかったかな(笑)」と、思わず本音を漏らしていた。

そして終盤、はなちゃんを演じた子役の赤松が、みそ汁のお椀に飾られた花束を持って登場。「あけましてめでとうございます。ことしもよろしくお願いします!」と元気いっぱいにあいさつすると、会場は温かい笑いに包まれた。

広末ママから「はなの夢は、何ですか?」という質問に、元気よく「アイドル! アイドルを目指して頑張ります」と威勢よく答え、会場を感嘆させた。

最後に広末が「この作品に出合えて、(広末演じる)千恵さんと出会うことができて、私自身もたくさん成長させてもらったと思っています。たくさんの人に愛される映画となることを願っています」とメッセージを贈り、イベントを終えた。