YouTubeがNetflixやAmazonに並んでHDRビデオをサポート、対応TVやディスプレイも今後続々 | TechCrunch Japan

YouTubeがNetflixやAmazonに続いて、HDR(high dynamic range)ビデオをサポートする、と今週CES 2016で発表した。YouTubeのチーフビジネスオフィサー(CBO) Robert KynclとGoProのCEO Nick Woodman、そしてVRSEのCEO Chris Milkの三名が、360度ビデオについてステージ上で鼎談しているとき、雑談的にHDRの話もちらっと出たのだ。

GoProとYouTubeがパートナーして、YouTube上で360度ビデオにもっと力を入れる、という話の中でKynclが、YouTubeはもうすぐHDRビデオをサポートする、と、たまたま言ったのだ。

HDRはその名のとおり、画像のダイナミックレンジ、すなわちコントラストの幅やカラーパレットの数(色幅)を、人間の目が実際に見るようなリアルで自然な画像で拡大する。暗い部分が黒くつぶれたり、明るい部分が白く飛んだりしないから、HDRはリッチで色彩豊かな画像になる。当然、暗い部分の細部もよく分かる。

HDR画像の実現には、テレビの側の協力も必要なので、すでにCESではLG、Sony、Panasonicなどが、近くHDR TVを出す、と発表している

またディスプレイに関しては、YouTubeがCESで語ったところによると、Samsung、LG、Hisenseの三社とのパートナーシップにより、NASAKarmin提供の4K HDRビデオをCESの会場でデモしている。〔シャープは昨秋、8K HDRディスプレイを発表。日本ビクター(JVCケンウッド)もHDRディスプレイを発表。〕

HDRのサポートに関してはそれ以上詳しい発表はなかったが、どこかの記者がスケジュールについて訊くと、HDRの再生は年内に実現、との答が返ってきた。

パートナーシップに関するそのほかの話の中で、GoProは近く、安価で気軽に使える球面画像獲得カメラ(spherical capture camera)を出すから、YouTube上の360度コンテンツが今後は一挙に増える、という話が出ている。

CES 2016

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。