【カイロ共同】フランス公共ラジオによると、シリア人権監視団(英国)は9日、シリア北西部イドリブ県のイスラム過激派が使う拘束施設が9日に空爆され、市民を含む少なくとも57人が死亡、30人が負傷したと発表した。反体制派に情報網を持つ監視団は、空爆はロシア軍による攻撃だと強調した。

 空爆では国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が支配を固めるイドリブ県の拘束施設が標的とされた。拘束施設はヌスラ戦線が「監獄」や「宗教法廷」として使っていた。近くの市場に居合わせた市民も空爆に巻き込まれたという。

 負傷者には重傷の人も含まれており、死者は増える恐れがある。