安倍晋三首相は10日放送のNHK番組で、夏の参院選では自民、公明両党のほか、おおさか維新の会など憲法改正に賛同する勢力で改憲の国会発議に必要な定数3分の2の議席確保を目指す考えを明言した。「改憲を考えている、未来に向かって責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」と述べた。民主党の岡田克也代表は憲法9条の改正につながるとして「絶対阻止しなければならない」と訴えた。

 自公両党は衆院で定数の3分の2を超える議席を持つ。参院(定数242)でも3分の2超の162に達するには改選議席に27を上積みして86議席を獲得する必要がある。