米音楽市場、ストリーミング増加でダウンロード販売が減少、レコード盤は好調──Nielsen調べ | ニコニコニュース

米音楽市場推移(資料:Nielsen)
ITmedia ニュース

 米調査会社Nielsenが1月6日(現地時間)に発表した米国における2015年の音楽市場に関する調査結果によると、スウェーデンSpotifyなどの音楽のオンデマンドストリーミングは前年比で83.1%増、米GoogleのYouTubeなどでのミュージックビデオは101.9%増という。両方合わせたストリーミングは92.8%増の3億1720万回だった。

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 調査対象は、AOL、Apple傘下のBeats、Cricket、Google Play Music、Medianet、Rdio、(Rdioを買収したRhapsody、Slacker、Spotify、Xbox Music、YouTube、Vevo。

 それとは対照的に、オンラインでの楽曲のダウンロード販売は2014年の11億250万曲から12.5%減少し、9億6480万曲になった。

 そんな中、アルバムのストリーミング配信を拒否したとみられるアデルの「25」の販売(ダウンロードおよびCD)は発売後6週間で338万枚以上になり、史上最高を記録した。同アルバムは年末の最後の6週間における全デジタルアルバム販売の48%を占めたという。

 アナログのLPレコードは過去10年間順調に伸びており、2015年は1200万枚売れて過去最高を更新した。LPレコードは、CDなどを含む物理的なアルバム全体の18%を占めた。アデルやテイラー・スウィフトなどの人気アーティストがアルバムをLPレコードでも販売している。

 CES 2016では、パナソニックやソニーがアナログレコードの再生が可能なプレーヤーを発表している。