同居している母親(99)の遺体を自宅寝室に放置したとして、福島県警南会津署は11日までに、死体遺棄容疑で福島県南会津町山口の無職酒井拡(77)、妹のゆり子(66)両容疑者を逮捕した。同署によると、死因は不明だが外傷はなく、病死の可能性が高いという。

 同署によると、拡容疑者は「亡くなっているのは分かっていた」と容疑を認め、ゆり子容疑者は「(母親は)生きている」と否認している。

 逮捕容疑は昨年12月ごろ、自宅寝室で母親が死亡しているのを見つけたが、放置した疑い。

 一家は3人暮らし。普段は両容疑者が寝たきりの母親の世話をしていたという。今月8日、町役場が母親の安否確認が取れないと同署に相談。10日に署員が訪問し、遺体を発見した。