東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の国勢調査速報(2015年10月1日現在)が12日に出そろった。前回調査に比べ、人口は3県ともに減少。特に福島は11万5458人(5.7%)減の191万3606人と、減少率は過去最大、人口数は戦後最少となり、東京電力福島第1原発事故の影響が顕著に表れた。

 調査は5年に1度行われており、震災後では初めて。福島以外では、岩手が5万333人(3.8%)減の127万9814人、宮城が1万3950人(0.6%)減の233万4215人だった。

 市町村別では、原発事故に伴う避難指示により人口がほぼゼロとなっている福島県内の一部自治体を除くと、ほぼ全域での避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町が87.3%減と最大の減少。ほか、宮城県女川町37.0%減、岩手県大槌町23.2%減など、津波被害を受けた沿岸部で大きく減った。