性犯罪や非合法活動も!?民泊注意点 | ニコニコニュース

読売新聞の調査によれば、2012年以降、民泊をめぐる苦情・通報が全国33市区に少なくとも368件寄せられたという(読売新聞2016年1月3日)写真/PIXTA
R25

急な出張や旅行のときにホテルに泊まろうとしたらどこも満室で苦労した…という経験はないだろうか。近年、外国人旅行客が急激に増えていることもあり、全国的にホテル不足が常態化している。そんな中、解決策として注目されているのが「民泊」というシステム。耳にしたことがある人も多いだろう。

【もっと大きな画像や図表を見る】

「『民泊』とは、個人が所有する住宅やマンションの空き室に宿泊料を払って泊まること。現在、『民泊』は旅館業法に反しますが、宿不足対策として国が規制緩和を進めています。例えば2015年12月には福岡市が期間限定で『民泊』を許可し、今年には大阪府と東京都大田区が解禁する予定です」

こう答えてくれたのはアディーレ法律事務所の鈴木淳也弁護士。今後「民泊」の規制緩和が広がっていけば、ホテル不足が解消され、ホテル探しが楽になりそうだ。

もしそうなれば気ままな弾丸旅行が楽しみやすくなるのでは…と考える若者もいるかもしれない。だが、国内外で様々な「民泊」トラブルが発生しているので注意が必要だという。そんなトラブルの具体例と対応策を紹介しよう。

●海外では性的暴行事件も発生…


「19歳の男性が宿泊先で家主に監禁されて性的暴行を受けた事件があります。インターネットなどで宿泊先の素性を調べるとともに、訪問した際に怪しいと感じたらすぐに引くことも必要です」(鈴木弁護士・以下同)

●宿泊中に急に追い出されることも!?


「ホテルと違って、貸す側も本業ではないため、急な事情で追い出される可能性もあります。サイト上には、宿泊した人の評価が載っている場合もありますので、そういったアドバイスを参照して、トラブルを防ぐことが大切です」

●耐震や火災対策を万全に


「宿泊するのは民家ですので、ホテルと違って耐震性や火災対策が十分でないことが予想されます。前もって家主に宿泊先の築年数を聞くとともに、訪問した際には、部屋に入る前に避難経路を把握するよう努めてください」

●貸し手も注意! 宿泊客とのトラブル


「部屋を提供する側も注意が必要です。実際に起こったトラブルとしては壁紙が汚されたり、エアコンや冷蔵庫が壊されたり…。また、宿泊者の騒音やゴミ捨てマナーの悪さから近隣トラブルになってしまうこともあります。若い人が住んでいるアパートやマンションなどでは、特にそういったトラブルが起こりやすいと考えられるので、周囲への配慮も欠かさずに」

●部屋の賃貸借契約を打ち切られることもある


「大家さんに無断で部屋を提供するということは無断で又貸しをしている状態です。これは賃貸借契約書にも書かれており、記載がなくても、無断転貸として民法の規定により契約が解除される可能性もあります。そのため、部屋を貸すならば大家さんの許可を得なければなりません」

●宿泊客が非合法活動を行うことも…


「海外では部屋が非合法活動に使われてしまうケースがあります。貸していた部屋が売春宿として使われたり、盗難事件や傷害事件が発生したり。部屋を提供する側になった場合には、注意喚起をするだけでなく、どのような人が泊まりに来ているのかを確認するようにしてください」

まだまだ法整備が追いついていない「民泊」だが、システムとしてはとても魅力的。上記のトラブルに注意しながら、活用したいところだ。

(布施貴広/Office Ti+)

※当記事は2016年01月11日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。