インフルエンザ治療薬のタミフル
共同通信社

 服用後に飛び降りなどの異常行動が相次ぎ、10代への投与が07年から原則中止されているインフルエンザ治療薬タミフルの使用を認めるかどうかを判断するため、厚生労働省は14日までに、異常行動と投薬との関係を調べる新たな研究を16年度から始めることを決めた。

 厚労省研究班が、他のインフルエンザ治療薬も含めて詳細な使用状況を調べ、薬の種類ごとに異常行動の発生割合などを示す。結果を踏まえ、10代使用の可否を判断し、数年以内に結論を出す考えだ。

 研究班による調査では、タミフルと異常行動に明確な関係は示されておらず、使用を認めるよう求める声が専門家から上がっていた。