埼玉県狭山市のマンションで、顔にやけどを負った女児(3)が死亡しているのが見つかり、保護責任者遺棄の疑いで母親の無職藤本彩香容疑者(22)と内縁の夫大河原優樹容疑者(24)が逮捕された事件で、2人の無料通信アプリLINE(ライン)のやりとりの中に、虐待をうかがわせる記述があったことが14日までに県警への取材で分かった。

 県警は両容疑者の供述や、LINEの記録などから、昨年秋ごろから死亡した羽月ちゃんへの虐待がエスカレートしたとみて、死亡した経緯を詳しく調べている。

 藤本、大河原両容疑者は昨年12月〜今年1月までの間、顔の広範囲にやけどを負った羽月ちゃんを放置した容疑で逮捕された。

 県警によると、遺体の状況などから、死亡した羽月ちゃんが十分な食事を与えられていなかったとみられる。マンションの押し入れには、金具が取り付けられていたことも判明。押し入れに閉じ込めるために、使用された可能性があるとみて、調べている。