国道に引き上げられたスキーバス。手前には乗客の荷物が並べられていた=15日午後1時2分、長野県軽井沢町
共同通信社

 長野県軽井沢町の国道バイパスから大型バスが転落しスキー客ら14人が死亡、26人が負傷した事故で、現場の道路上にはタイヤ痕が片側1本しか残っていなかったことが15日、国土交通省が委託した事業用自動車事故調査委員会の調査で分かった。調査委はバスが事故直前、傾いた状態で走行していたとみている。

 長野県警はバスがスピードを落とさずに左カーブに突入したか、急ハンドルを切った結果、車体の片側が浮いて傾き、対向車線にはみ出し、ガードレールに激突したとみている。県警は軽井沢署に捜査本部を設置、自動車運転処罰法違反の疑いで東京のバス運行会社「イーエスピー」を家宅捜索した。