「隠しバルス」特設サイトに 日テレからも驚きの声、仕込んだのは誰? 2年半ぶりの「祭り」前に発覚 | ニコニコニュース

特設サイト「バルス!!みんなの時刻予想」のソースコードに書かれた「バルス!!」の文字(「バルス!!みんなの時刻予想」)
withnews(ウィズニュース)

 スタジオジブリのアニメ「天空の城ラピュタ」が、1月15日21時から、日本テレビ系列の「金曜ロードSHOW!」で放送されます。ラピュタがテレビで放映されるたび、恒例となっているのが「バルス祭り」。クライマックスに主人公パズーとシータが唱える滅びの呪文「バルス」に合わせて、視聴者がツイッターやニコニコ生放送などに「バルス」と書き込むお祭りです。約2年半ぶりの放映に、ネット界は気合い十分。そんな中、日本テレビの特設サイトに、一足早く「バルス」の文字が隠されていることがわかりました。「金曜ロードSHOW!」宣伝担当者も「知らなかった」と驚きの声を上げています。

ジブリ鈴木氏も見守る中……前回のニコ生「バルス祭り」の様子

瞬間ツイート数の世界記録を達成した「バルス」
 前回「天空の城ラピュタ」が放送されたのは、2013年8月2日。当日の「バルス祭り」では、午後11時21分50秒のツイート数が、14万3,199件を超え、当時の瞬間ツイート数世界記録だった「あけおめ」(あけましておめでとう、の略)を大幅に上回りました。

  ツイッターだけでなく、2ちゃんねるやニコニコ生放送などでも「バルス祭り」が発生。大量の書き込みに耐えられず、2ちゃんねるのサーバーはダウンしました。

日テレの特設サイトに隠された「バルス!!」
 今回のバルス祭りに備え、日本テレビは「バルス!!みんなの時刻予想」という特設サイトを開設。サイトには、放映中に「バルス」が唱えられる時間を予想してツイートするボタンが設置されています。既に、株式会社タニタの公式アカウントなどが予想に参加しています。

 このサイトをパソコンで表示し、何げなくマウスを右クリックして「ソースを表示」を選択。すると……そこに現れたのは巨大な「バルス!!」の文字。なんとソースコードに、アスキーアートで滅びの呪文が書かれていました。

 WEBサイトのソースコードは、サイトの設計図のようなもの。WEB制作にかかわる人は見る機会が多いのですが、一般の人が見ることはなかなかありません。ネット上では、企業サイトのソースコードに隠されたメッセージなどがたびたび話題になります。

宣伝担当も「本当だ!」と驚き
 いったい誰がソースコードに滅びの呪文を仕込んだのか。日本テレビに取材してみました。

 隠しバルスについて「金曜ロードSHOW!」の宣伝担当者は「知らなかった」そうです。電話口で「マウスを右クリックしてソースを見てみてください」と伝えたところ、画面を見て「本当だ!」と驚きの声を上げました。

 宣伝担当者によると、サイトを制作したのは日本テレビの関連会社。サイトの担当者としてお祭りを楽しみたい思いから、呪文を仕込んだそうです。

 いったい、どんな人が仕込んだのか。30代の男性技術者で「ラピュタに限らずジブリ作品は大好き」というファンで、過去のバルス祭りでも、ツイートを投稿、ニコ動へも毎回、参加してきたそうです。

 隠しバルスが発覚し問い合わせを受けたことについては「ジブリさんや日本テレビから怒られたのかと思ったのですが、寛大だったので、命拾いしました(笑)」と感想を漏らしているとか。

 「金曜ロードSHOW!」宣伝担当者は「そもそもが遊び心で始めた企画なので、作り手も楽しんでやっているのが感じられて、クスッと笑ってしまいました。皆様も寛大な気持ちで楽しんで頂ければ幸いです」と話しています。