最後のジャンプは中止。葛西は得意とするフライングヒルで前半から順位を上げられず、5位に終わった。3位との差は約30点。残り1回が行われても、逆転して表彰台に上がることは「難しいと思った」と言った。

 不完全燃焼に終わった印象だが、本人は「5位には満足している」。今季のワールドカップで上がった表彰台は幸運だっただけで、上位と力の差を実感しているという。「映像を見直すと、踏み切るタイミングが遅れている。完璧に合えば、トップも見えてくる」。しっかり課題を見詰めた。

 それでも前半には自己最長に並ぶ240.5メートルの大ジャンプを披露。「ノリアキはいつまでも若い」と大見出しを打ち、写真を一番大きく扱ったオーストリア紙もあった。衰えを見せない43歳は、今季残り試合で調子を上げる自信があるようだ。 

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