返品のため名古屋市瑞穂区のスーパーに持ち込まれたビーフカツ=15日
共同通信社

 カレーチェーン店「CoCo壱番屋」が廃棄した冷凍ビーフカツが横流しされた事件で、カツは、四つの卸業者を経て愛知県内のスーパーで販売されていたことが18日、分かった。委託料を受け取りカツを廃棄するはずだった産業廃棄物処理業者「ダイコー」が、0円のカツを製麺業者「みのりフーズ」に1枚約33円で売り、さらに3社が転売。愛知県津島市のスーパーで店頭に並んだ際には約80円になっていた。

 各卸業者は「廃棄物とは知らなかった」と話している。

 愛知県などによると、直近に壱番屋がダイコーにカツ約4万枚の廃棄を依頼したのは昨年10月。ダイコーはその大半をみのりに横流しした。