イラン核保有の道閉ざした=外交戦略の正当性強調―米大統領

 【ワシントン時事】オバマ米大統領は17日、ホワイトハウスでイラン核合意の履行に関して声明を読み上げ、「イランが核を保有する全ての道を閉ざした。米国と世界はより安全になった」と表明した。また、イランで収監されていた米国人4人の釈放実現をたたえた。

 大統領は「(これまで)イランと対話してこなかったことは、米国の利益にならなかった」と指摘。歴史的な核合意を達成し、米国人釈放につながった外交を優先させる戦略の正当性を強調した。

 一方で「米国とイランの間には深刻な(立場の)違いがある」とも明言。イランによるテロ支援や域内の不安定化政策、弾道ミサイル開発などに対し「制裁を継続していく」と述べた。