【ロンドン時事】国際陸連(IAAF)のセバスチャン・コー会長は17日、選手のドーピングに絡みディアク前会長らの汚職が認定された問題で、まだ明るみに出ていない事実を選手側から申し出るよう英BBCラジオの番組で呼び掛けた。

 コー会長は「賄賂のやりとりの対象になったと自覚する選手はIAAF倫理委員会や私、世界反ドーピング機関(WADA)に話してほしい。私たちは問題の大きさを理解する必要がある」と求めた。

 WADAの独立委員会は、ディアク前会長らがロシアやトルコ選手のドーピング違反を隠蔽(いんぺい)する見返りに選手側から賄賂を受け取っていたとの報告書を14日に公表した。独立委は報告書の内容を「氷山の一角」とし、陸上界に汚職が横行していると指摘している。 

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