民主党の輿石東参院副議長(79)=山梨選挙区=は17日、山梨県昭和町で記者会見し、夏の参院選に出馬せず、今期限りで政界引退することを正式に表明した。輿石氏は「6年前の参院選に挑戦する折に、『政治の集大成』と申し上げたことが理由の一つ」と説明した。

 政治人生で印象に残っていることとして、民主党政権で実現した高校授業料の無償化などを挙げた。輿石氏は「言いたい放題、やりたい放題やったので心残りはない」と振り返った一方で、「(民主党政権が)3年3カ月で終わったのは心残り」とも話した。

 輿石氏の引退表明を受け、民主党山梨県連は候補者選びを進める。党大会が開かれる30日までには決定したい考えだ。