GDP速報値を発表する中国国家統計局の王保安局長=19日、北京(共同)
共同通信社

 【北京共同】中国国家統計局は19日、2015年の国内総生産(GDP、速報値)が物価変動の影響を除いた実質で前年比6・9%増だったと発表した。天安門事件の翌年で、米欧の経済制裁の影響を受けた1990年(3・9%増)以来25年ぶりの低水準に沈んだ。投資、生産の不振が引き続き景気を圧迫し、15年の政府目標7%を割り込んだ。第2の経済大国、中国の成長減速は市場の動揺を増幅させ、世界経済全体に打撃を与えかねない。

 15年10~12月期の実質GDPは前年同期比6・8%増と、同7~9月期(6・9%増)から鈍化した。