壱番屋製品以外も108品目=仲介業者保管、大半期限切れ―岐阜県 | ニコニコニュース

 壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄した冷凍カツなどが横流しされた事件で、岐阜県は18日、カツの転売を仲介した製麺業「みのりフーズ」(同県羽島市)から、壱番屋製品以外に日本生活協同組合連合会(東京)の製品など計108品目が見つかったと発表した。冷凍食品のほか調味料など常温品も含まれ、大半が賞味期限切れで、最も古い期限は2007年9月だった。

 このうち1品は、同連合会が販売する冷凍の「びんちょうまぐろスライス」。段ボール計96箱(約532キロ)分が発見され、壱番屋からカツの廃棄を委託されていた産業廃棄物処理会社「ダイコー」(愛知県稲沢市)から、みのりフーズが入手した。パッケージに賞味期限の記載はなく、段ボールには15年4月の賞味期限表示があった。

 この商品は同月末に約2トンが廃棄され、ダイコーが全量を入手していた。今回の発見分を除く約1.5トンについて、岐阜県は転売された恐れもあるとみて、賞味期限の記載がない商品を食べないよう呼び掛けている。

 同県は他に見つかった焼き鳥や野菜の揚げ物、みそなどの製品についても、製造元や販売元がある10都道県と11市に調査を依頼。流通経路の解明を進める。

 また、岐阜県は18日、県内で廃棄食品を扱う産業廃棄物処理業者の全21事業所を抜き打ち調査したと発表した。横流しが疑われる事例は見つからなかったという。