“ベッキー擁護”が業界のタブーに…飛び火回避に芸能人も沈黙か | ニコニコニュース

芸能界でも擁護派と反対派に分かれた?
デイリーニュースオンライン

阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 今なお大きな衝撃を与えているベッキー(31)と「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)との不倫騒動。ベッキーは記者会見までして「友人関係」をアピールしているものの、離婚届を“卒論”と呼ぶなど生々しいLINEのやり取りが明るみになり、ゲス乙女・川谷の妻まで参戦し、この騒動は未だ収まる気配を見せない。

 特にベッキーは、数社のCMスポンサーが放送自粛・起用中止を発表。一説には4億円もの契約違反金が発生するなど、その代償は計り知れない状況だ。

 そんななか、ベッキーを擁護する芸能人にまで飛び火。擁護すれば擁護するほどバッシングされてしまうという負のスパイラルに陥っている。

人気タレントが「ベッキー擁護」に回るも…

 ベッキーの謝罪会見後、真っ先に擁護した人気キャスターの宮根誠司もその一人だ。ゲス乙女・川谷の実家に正月訪れたことについて「実家に行ったら結婚のあいさつみたいなイメージするじゃないですか。僕は違うと思う」と強引に擁護コメントしたところ、視聴者から猛バッシング。自身の「二股隠し子」という過去のスキャンダルまで掘り下げられてしまう始末だ。

 また、『とくダネ』でキャスターを務める小倉智昭も「憧れの歌手と親しくなり、その後親密になるというのはわからないでもない」と発言。1月16日放送のフジテレビ系『バイキング』ではMCの宮迫博之は「そりゃ(擁護)するやろって話で。仲間ですから。(ベッキーが)良い子だってことはよく解っているので」とコメントしたところ、視聴者からの批判を受ける羽目になった。

「“好感度芸能人”のベッキーですが、実は女性向けのネット掲示板などでは非常にアンチが多く、むしろ“苦手な芸能人”として挙がる常連。実際にお仕事をした人であれば、礼儀正しいのはわかっているので、擁護したい気持ちもわかる。でも、やはり“不倫”というキーワードに敏感な主婦層から嫌われてしますでしょうね。うちのタレントには『SNSなどで一切擁護するな』と言ってあります」(芸能プロダクション関係者)

「身内の庇い合い」との批判を避けるため、芸能人も下手に擁護できない状況。特に、主婦層をターゲットとしているワイドショーや昼の番組に出演するタレントは「コメントしない」という箝口令がしかれているとか。

「矢口真里の例もありますし、『不倫を許さない』という主婦層の意見は無視できない。テレビ局によっては出演者に『ベッキー擁護』に回らないようお願いしているところもあるとか。こうなるとスポンサーが主婦層向けの場合が多い、昼の番組に出演しているタレントは“仲間”とはいえ、ベッキー擁護には回れないでしょうね」(テレビ局関係者)

 こうした状況を反映してか、ベッキー批判に回ったことで、好感度を上げているタレントもいる。それは『バイキング』などでMCを務めるタレントの坂上忍だ。

 坂上忍は「被害者(川谷の妻)がいるからね。身内が起こした事だからこそ、誰を気遣わなきゃいけないか考えないと」と擁護派をもバッサリ。ただし、一番許せないのはベッキーを実家に連れて行くなど“ケジメ”のない川谷の一連の行動だと坂上は続けて言い、「(ベッキーと川谷)どっちの方がリスク大きいか考えたら解るでしょう。同じ男の子として許せない。芸能人としてはド素人だよ」と糾弾した。

「この発言で、坂上忍の好感度は急上昇。ベッキー批判をせずにうまく立ち回った姿は、さすがです」(前出・テレビ関係者)

 まだ真相が明らかにはなっていないだけに、当分続くと思われるベッキーの不倫騒動。彼女の好感度は元通りになるのか。表立って援護射撃できなくなった芸能人たちも含め、今後も芸能界はざわつきそうだ。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。