国の借金である国債の発行残高が、2025年度末に1029兆5200億円に達するとの財務省の試算が18日、分かった。税収が改善しても、国債の利払い費がかさみ、高齢化に伴って社会保障費も伸び続けて財政を圧迫するためで、財政再建には歳出削減が必要なことを示す内容だ。

 試算は16年度予算案を前提に、名目成長率3%で実施。17年4月に消費税を10%に増税し、軽減税率を導入することを想定している。

 16年度末の国債残高は830兆2100億円だが、右肩上がりで増加し、24年度末に1千兆円を突破した。