“芥川賞”本谷有希子氏、アニメ声優は「もうやらない」 『彼氏彼女の事情』に出演 | ニコニコニュース

第154回芥川賞を受賞した本谷有希子氏 (C)ORICON NewS inc.
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 19日に発表された『第154回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)』で、『異類婚姻譚』が芥川龍之介賞に選出された本谷有希子氏が同日夜、都内ホテルで会見を行った。本谷氏は19歳の時に、1998年から99年にかけて放送されたテレビアニメ『彼氏彼女の事情』(テレビ東京)で沢田亜弥役を演じ、アニメ声優を経験。会見で、報道陣から「今後、声優を挑戦する可能性は?」と聞かれると、「あのアニメをオンエアで観た時にあまりの棒読みに絶望したので、もうないと思います」と苦笑した。

【写真】色違いのカラフルな靴下を履いて登場

 本谷氏は1979年石川県生まれ。2000年より「劇団、本谷有希子」を主宰、作・演出を手がけている。07年『遭難、』で『第10回鶴屋南北戯曲賞』を受賞し、09年『幸せ最高ありがとうマジで!』で『第53回岸田國士戯曲賞』を受賞。14年には『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞。芥川賞は4度目のノミネートでの受賞となった。

 「正直、獲るとは思っていなかった」といい、受賞の連絡は自宅で家族と一緒に「ゆるい部屋着」で待機していたという本谷氏。会場にはカラフルな靴下を履いて登場し、報道陣からツッコまれると「(受賞の連絡を)とって10分後に出発となり、(靴下を)履いた時『間違った』と思ったけど、そのまま来ました」と照れ笑いを浮かべた。

 本谷氏のほか、芥川賞は滝口悠生氏の『死んでいない者』も受賞。直木三十五賞は青山文平氏の『つまをめとらば』に決まった。