インド・ニューデリーのスラム地区でバケツなどにくんだ水を運ぶ女性(AP=共同)
共同通信社

 【ロンドン共同】世界で最も裕福な62人と、世界人口の半分に当たる下位の36億人が保有する資産は同じ―。国際非政府組織(NGO)オックスファムは18日、2015年の格差に関する調査結果を発表し「世界の上位1%が残りの99%よりも多くの富を持つ状況になった」と警告。タックスヘイブン(租税回避地)の撲滅など早急な対応を各国に求めた。

 発表によると、世界の下位50%の資産は10年には388人の最富裕層の資産と匹敵していたが、12年は159人、14年は80人と、格差は広がっている。