佐賀広域消防局(佐賀市)は19日、勤務先に無断で自分名義の不動産を賃貸して少なくとも2014年の1年間に約7千万円の収入を得たとして、北部消防署(同市)の男性消防副士長(43)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。営利目的の副業を原則禁止している地方公務員法に違反すると判断した。

 消防局によると、副士長は、佐賀市に所有するマンションなど15物件を貸し出していた。副士長は、消防局の事情聴取に「05年ごろから、父親が経営する不動産会社を手伝っていた」と説明したという。

 昨年10月、副士長が複数の不動産を購入しているとの情報があり、内部調査していた。