ローソン、イオン、マルコメ…大手の廃棄食品、次々入手=岐阜の仲介業者「一部売却」 | ニコニコニュース

 壱番屋(愛知県一宮市)の廃棄カツが横流しされた事件にからみ、転売を仲介した製麺業「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)がローソン、イオン、マルコメ(長野市)など他の大手企業の食品も保管していたことが20日、分かった。廃棄先の産業廃棄物処理会社「ダイコー」(愛知県稲沢市)から入手したとみられ、みのりフーズの実質経営者(78)は「一部は売った」と説明。岐阜県が調査を急いでいる。

 ローソンの取引先には、コンビニ店で調理する冷凍の「炭火焼鳥 もも塩」と「からあげクン」がみのりフーズで見つかったと、保健所から連絡があった。焼き鳥は社内調査で、賞味期限が2015年5、6月だった約2万9000本を廃棄した際、一部の処理がダイコーに委託されたと確認した。

 みそ製造最大手のマルコメにも、岐阜県から連絡が入った。ダイコーには14年3月〜15年7月、みそなど約144トンの廃棄を委託し、「みそは全て堆肥にした」と報告を受けていたという。

 岐阜県は20日、イオンが販売する「チーズのでるソーセージ」「たけのこ土佐煮」、ニチレイフーズ(東京都中央区)製のフライドポテトや「今川焼」なども保管されていたと発表。13年以降にダイコーが廃棄を引き受けた食品だった。

 他に、日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)やセブン&アイ・ホールディングスの食品も、みのりフーズから見つかったことが既に判明している。

 みのりフーズの実質経営者は取材に対し、「廃棄品とは考えずにダイコーからもらっていた。壱番屋のカツの他に焼き鳥、みそも売ったことがある」と話した。