Lodash 4.0リリース、小さなコアと多数の変更

JavaScriptユーティリティライブラリ Lodash のバージョン4.0がリリースされた。これには新しいコアライブラリと多数の変更が含まれている。

Lodashは機能を追加していくにつれ、ライブラリのサイズも大きくなっていった。何もかも入れることを望んでいる開発者もいるかもしれないが、すべては必要なく、小さなライブラリの方がメリットがあると思っている開発者もいる。こうした相反する目標を達成するため、12KB(gzip圧縮して4 KB)の新しいコアバージョンが利用できるようになった。このバージョンには foreachmap など65の最重要機能が含まれている。一方、フルバージョンには flatMaptoLower など80の新しいメソッドが追加されている。

LodashはSemVerに従っているため、メジャーバージョンが上がることは破壊的変更があることを意味している。わずかな破壊的変更だけでメジャーバージョンを上げているライブラリもあるだろうが、Lodash 4.0にはアップグレードする価値のある多数の変更が含まれている。

フロントエンドパッケージマネージャーは開発者からの支持が減っているため、LodashはもうBowerでは見つからなくなるだろう。代わりに、npmがメインの配布場所になる。また個別機能のrequireが簡単になるよう、カテゴリ名は削除された。

昨年、LodashチームとUnderscoreチームは2つのライブラリをマージする議論を始めた。John-David Dalton氏はバージョン4.0のリリースノートで、今回の新バージョンはそうした議論の成果だと言っている。

Lodash v4の大部分はそうした議論から出たアイデアを証明するものです。Lodash v4はUnderscoreコアチームのインプットとコントリビュートがなければ不可能だったでしょう。私たちのチームはマージするという姿勢で、両方のライブラリにコントリビュートしているメンバー数名とともに取り組んでいます。

プロジェクトについて詳しくは、LodashウェブサイトGitHubリポジトリを参照してほしい。