日本チェーンストア協会が21日発表した2015年の全国スーパー売上高は、既存店ベースで前年比0・7%増となり、1996年以来19年ぶりにプラスとなった。賃金や雇用環境の改善が売れ行きを後押しした。

 部門別に見ると、食料品が2・5%増と伸びた。農産品や畜産品、総菜が特に好調だった。野菜が天候不順で、肉が飼料価格の高騰でそれぞれ値上がりしたことも影響した。一方、衣料品は冬物商品が苦戦し、2・1%減と落ち込んだ。住宅関連品も布団やカイロなどの動きが鈍く、2・0%減となった。

 井上淳専務理事は暖冬により、2015年11月以降の消費に悪影響が出ていると指摘した。