初めて転落事故現場を訪れ、手を合わせるバス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長=21日夕、長野県軽井沢町
共同通信社

 大学生ら15人が死亡した長野県軽井沢町のバス転落現場に21日夕、バス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長が事故後初めて訪れた。献花後、「スキー場で滑っている姿や、バスの中で楽しく会話している姿が見えてきた。そうした楽しみや夢を奪ってしまった罪の重さを感じた」と言葉を詰まらせた。

 黒のスーツとネクタイ姿の高橋社長は、現場付近のガードレールを乗り越えて雪上に花束を供えた。転落場所に向かって数分間、手を合わせながら何度も頭を下げた。

 現場でどんな思いを抱いたか問われると、「ただただ申し訳ない」とうつむいた。