SpaceXのロケット、爆発してもかなり原形をとどめてる

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海上への着陸、成功は近い?

先週末、SpaceX海上のはしけへのファルコン9ロケット着陸を試み、ほとんど成功したかに見えました。でも結局はしけの上で機体が傾いて倒れ、最後は爆発して終わりました。そのはしけが今、壊れたロケットを載せて港に戻ってきました。ファルコン9のエンジンは、打ち上げから宇宙空間を経て大気圏再突入、着陸、爆発という過程を経てきたのですが、驚くほど原形をとどめています

写真家のMatthew Wangさんがはしけが港に戻ってくるときの様子を撮影し、BaconGummyという名義で公開しています。下のギャラリーで見られます。


ファルコン9ロケットは海洋観測衛星ジェイソン3を軌道へと運んだ後、太平洋上のはしけの上に着陸しました。ただロケットの4本ある足の1本に氷が付着してロックできなくなっていたために機体全体も倒れてしまったのです。これはSpaceXにとって3回めの海上着陸への挑戦で、失敗して爆発するのも3回目です。でも今回の爆発は今までで一番マイルドで、機体の損傷が少なかったので失敗原因の調査もしやすいはずです。

SpaceXのイーロン・マスクCEOは、2016年には着陸に成功するだけでなく、爆発より成功の回数の方が多くなると楽観的に考えているようです。「2016年の予想:着陸成功率70%(だからまだ何回かは爆発)、2017年には90%に向上」とツイートしています。

SpaceXでは先月、米国フロリダ州のケープ・カナベラルで地上へのロケット着陸を成功させています。この分だと、海上着陸の成功も時間の問題ではないでしょうか。


Top image:はしけに載って港に戻ってくるファルコン9の残骸。Credit: Matthew Wang

Mika McKinnon-Gizmodo US[原文
(miho)

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