壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄した冷凍ビーフカツが横流しされた事件で、産業廃棄物処理会社「ダイコー」(同県稲沢市)の会長(75)が「業者に売るときに、廃棄された製品だと説明した」と話していることが、代理人弁護士への取材で22日、分かった。会長は壱番屋のカツ以外にも、同じ業者に廃棄食品を横流ししたことがあると認めているという。

 ダイコーから購入した製麺業「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の実質経営者(78)は、これまでの取材に「廃棄品とは知らなかった。だまされた」と主張し、双方の言い分は食い違う。愛知、岐阜両県警は横流しの詳しい経緯を捜査する方針だ。