患者の体内にガーゼが20年以上放置されていたことについて、記者会見で謝罪する済生会今治病院の松野剛院長(右)ら=23日午前、松山市
共同通信社

 済生会今治病院(愛媛県今治市)と愛媛大病院(愛媛県東温市)で1991年と92年に手術をした愛媛県内在住の40代男性の右太ももから、止血用のガーゼが20年以上放置された状態で見つかり、2014年10月に摘出手術を受けていたことが23日、分かった。両病院が記者会見して明らかにした。

 両病院によると、男性は右の太ももを骨折して手術を受けた。ガーゼは体の組織と癒着して卵ほどの大きさに丸まった状態となり、この影響で通常の3分の2ほどに細くなった部分の骨が14年に転倒した際に再び折れ、放置が判明した。