「TDLアナ雪? もう行かないよ…」と懲りたパパ&ママへ。2016年こそ絶対遊びに行くべき5つの理由【写真満載】 | ニコニコニュース

2016年「アナとエルサのフローズンファンタジー」|東京ディズニーランド(撮影 / YOSHI) ©Disney
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「えっ、これだけ?」「短っ!!」

【写真22枚】これは本物! 2016年「アナとエルサのフローズンファンタジー」フォトギャラリー

異例とも言える1月末の入園制限を始め、180分待ちにもなった限定ブッフェなど、大盛況だったはずの、2015年「アナとエルサのフローズンファンタジー」。

でも、アナとエルサが登場する「フローズンファンタジー・グリーティング」を見終わったあと、興奮の面持ちの子どもたちのかたわら、大人たちからは、“あっけにとられた” ような感想が漏れてきていたのを、覚えています。

年間パスポート所持の我が家は、子どもたちをアナとエルサに会わせて、さっと帰る、なんてこともできます。

が、数年ぶりに東京ディズニーランドへ遊びに来て、真冬の寒空の下、長い時間待ったのに、「わずか数分で終わり……」では、当然の感想かもしれません。

思いのほかの混雑に遭遇した方も多かったはずで、昨年「もう行かない……」と懲りたパパ&ママも、少なくないでしょう。

実はこれには、理由があります。

アナ雪公開3ヶ月での英断

2015年2月27日の日経MJ(流通新聞)で、「アナとエルサのフローズンファンタジー」の好調さと、これを短期間で実現した、株式会社オリエンタルランドの戦術が特集されました。

紙面では、2015年「アナとエルサのフローズンファンタジー」は、予定していた別の企画を凍結し、ゼロから着手した弾丸プロジェクトであり、準備期間は7ヶ月(通常の半分)しかなかった事実が明かされています。

日本での映画『アナと雪の女王』公開は、2014年3月14日です。

12週目(6月頭)の時点で、12週連続で週末興行成績ランキング1位となり、日本歴代興行成績でも、1位の「千と千尋の神隠し」、2位「タイタニック」に次ぐ第3位、という記録を樹立。

準備期間は7ヶ月だった、という日経MJの報道から、株式会社オリエンタルランドは、おおよそ6月上旬から中旬に、スペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー(2015年)」実施を決断したようです。

新作映画の公開3ヶ月で、新スペシャルイベントの導入を決めたわけですから、これは英断と言っていいでしょう。

通常なら間に合わないものを、いかに創意工夫と、業務の効率化、権限の委譲などで実現したがか、紙面で特集されています。

想定外? 想定以上? の大人気に……

世界観の作り込みが破綻すれば、ディズニーパークとしてのクオリティを保てません。

「充分な準備ができないなら、やらない」という判断も、もちろんあったでしょう。

ただ、「アナとエルサのフローズンファンタジー」を実施する1月〜3月という時期は、特に前半は、今まで魅力的なイベントを用意できず、集客に苦労していたのも事実です(中盤〜後半は、テスト・入試関連や、春休みで、中高生・学生が増え、繁忙期になります)。

これは想像ですが、「七夕プログラムや、お正月プログラムのような、小規模なイベントになったとしても、とりあえず反応を見てみよう」と考えたのかもしれません。

想定外、あるいは想定以上だったのは、それでも、大勢のアナ雪ファンが詰めかけてしまった事実。しかも、強い期待を抱いていました。

正直なところ、株式会社オリエンタルランドとしても、入園者数の多さに見合うだけのイベントを用意できず、忸怩たる思いを抱いていた方が、少なくなかったのではないかと、勝手ながら想像してしいます。

これぞ、ディズニークオリティ。
2016年「フローズンファンタジー」は本物

しかし。

しかしながら。

1年以上かけて準備してきた、2016年「アナとエルサのフローズンファンタジー」は、2015年イベントとは、まったくの別物。

スペシャルイベントの名に恥じない、素晴らしい “ディズニー・クオリティ” に仕上がっています。

これが正真正銘、株式会社オリエンタルランドとしても本来見せたかった、本物の「アナとエルサのフローズンファンタジー」。

2015年の経験で、「行かない」と決めてしまうのは、もったいなさすぎる……!! と思わせるほど。

写真満載で紹介「見逃し厳禁」と断言する理由5つ

“アナ雪” 主要キャラ総出演の豪華なパレード

2015年の「フローズンファンタジー・グリーティング」は、フロート1台、出演者数約25名の、小規模なもの。

名称も、“パレード” ではなく、七夕やお正月と同じ “グリーティング(ご挨拶)” という位置づけでした。

2016年は、フロート5台、出演者数は約85名、公演時間約45分と、他のスペシャルイベントと遜色ない規模に!

近年のスペシャルイベントの定番は、フロート7台ですが、『アナと雪の女王』のみを題材としていて、ミッキーマウスたちが登場しないから5台なのだろう、と推測できます。

実際、主要キャラクター(アナ、エルサ、オラフ、クリストフ、スヴェン、ハンス、オーケン、マシュマロウ、トロールたち)はすべて登場しており、これ以上登場させるとしたらウェーゼルトン公爵とその部下くらいでしょうか。

ダンサーたちも、アレンデールからやってきたに違いない、と思わせる、作り込まれた衣装が素敵です。

パレードは、パーク内3箇所で停止して、ショーモードになります。

エルサと一緒に、雪を降らせたり、「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」を歌ったり。

子どもたちはもちろんのこと、大人にとっても見ごたえのある、素晴らしいパレードです。

アナ&エルサを間近で見られる子ども向けイベント&「ワンス・アポン・ア・タイム」特別版

加えて、パレード以外のエンターテイメントも、充実させてきました。

シンデレラ城前の広場で行われる「アナとエルサのウィンターグリーティング」。

フロートに乗ったアナ、エルサ、オラフのすぐ近くまで行って、練習した歌やダンスを披露する、子ども向けプログラムです。

1人で参加できる、小学生以下の子どもであれば、誰でも参加できます(鑑賞エリアへは、開園時から入れ、定員に達すると締め切られます)。

欲を言えば、個人的には、エルサたちにはフロートから降りてきてほしかったなぁ、と思いましたが、それでも子どもたちは、大好きなアナやエルサを目前にして、大喜び。

もう一つは、「ワンス・アポン・ア・タイム~スペシャルウィンターエディション~」。

公演内容の一部が、ディズニー映画『アナと雪の女王』シーンに変更された、特別バージョンです。

2015年も公演されていたのですが、実は「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」や「生まれてはじめて」は、英語版でした。

2016年は、松たか子、神田沙也加が歌う、日本語歌詞バージョンに。

澄んだ冬空の下、シンデレラ城に投影される映像は、美しいの一言。

大迫力の音響で、「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」が流されると、思わず口ずさんでしまいます。

子どもたちにも、グッと親しみやすくなりました。

超人気 “アナ雪” ブッフェが待ち時間不要に!

長時間待ち不要の「アナ雪ブッフェ」

「クリスタルパレス・レストラン」では、“アナとエルサのフローズンファンタジー” スペシャルブッフェが提供されています。

2015年も大人気で、時には待ち時間が180分に達することも。

昨年行った方は、ずいぶんと待たされた記憶があるかもしれませんね。

さすがにこの大人気で、2016年は、プライオリティ・シーティングの事前予約必須の、完全予約制になりました。

詳細は別記事「【TDL】超人気 “アナ雪ブッフェ” PS事前予約 3つの攻略法&5つの代替レストラン【2016完全ガイド】」で解説しています。

予約さえ取れれば、プライオリティ・シーティングですから、ほとんど待ち時間は発生しません。

指定の時間に行って、のんびり食事を楽しめてしまいます。

見て回るだけで楽しいくらいの、豊富なグッズたち

2015年「アナとエルサのフローズンファンタジー」のスペシャルグッズは、約40種でした。

しかも、柄も、ほとんど同じものばかり。

これは、記事冒頭で紹介した、日経MJの特集で言及されていますが、通常のスペシャルイベントのように、様々なグッズを開発するのは、スケジュール上、不可能だったそうです。

しっかり準備できた、2016年のスペシャルグッズは、倍増以上の、約90種類。

数字上も大幅に増えていますが、なんと言っても、東京ディズニーランドのショップ内を見て回ると、強く実感できます。

様々なアイテムがあり、見ていて、とにかく飽きない。ひとことで言って、大豊作。

『アナと雪の女王』が好きなら、大人にとっても、子どもにとっても、たまらない空間になっていますよ。

完成度高すぎ。完璧な “アナ雪” 世界

広がる “アナ雪” の世界

ディズニーのテーマパークのクオリティの高さは、様々な面から語られます。

その一つとして有名なのが、「床のシミ一つを取っても、ストーリーがある」と言われるほどの、徹底した作り込み。

スペシャルイベントも同様で、あるテーマに沿って、パレードを公演して、デコレーションしたからと言って、世界観が完成するわけではありません。

第一に重要なのが、スペシャルイベントそのものが持つ、バックグラウンド・ストーリー。

はっきりとした物語として、表に出されないケースもありますが、これが意識されたイベント作りがなされているかどうかで、世界観へ没入できるかどうかが、まったく変わってくる実感があります。

「アナとエルサのフローズンファンタジー」には、「アナ、エルサたちは、東京ディズニーランドのゲストといっしょに遊ぼうと、アレンデールから遊びにやってきた」というストーリーがあるようです。

グッズを見ると、オラフはスノーギースたちを引き連れて、東京ディズニーランドを満喫している様子。

今回、世界観作りの面で、すごく良い味を出しているのが、パーク内はもちろん、ディズニーホテルのあちこちにまで見られる、スノーギースたち。

「クリスタルパレス・レストラン」店内を見ると、スノーギースが重要な役割を果たした『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』のデコレーションがされています。

きっと、たくさんのスノーギースたちは、「クリスタルパレス・レストラン」からお出かけしているんだな、と想像させます。

スペシャルイベントの装飾がないクリッターカントリーでも、「グランマ・サラのキッチン」でスペシャルセットが提供されていれば、近くには、ちょこんとスノーギースの姿が。

“アナ雪” とは縁がないようなトゥモローランドにも、「アナとエルサのフローズンファンタジー」限定オリジナルアイテムが作成できる「コズミック・エンカウンター」の看板横に、やはりスノーギースの姿があります。

あくまでも私的な感想ですが、2015年は、一定のエリアを出ると、スペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」の存在が、フッと消え去ってしまうような感覚がありました。

でも、2016年は違います。

エンターテイメント、グルメ、グッズ、デコレーション……すべてが有機的に絡み合い、醸し出される、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界。

これこそ、東京ディズニーリゾートならではの、スペシャルイベント。

いちファンとして、全力でおすすめします。