独首相、難民対策の合意履行確認 トルコ首相と会談

 【ベルリン共同】ドイツのメルケル首相は22日、首都ベルリンでトルコのダウトオール首相と会談し、難民らの流出抑制を図る見返りに、欧州連合(EU)がトルコに難民対策の資金を拠出する合意の履行を再確認した。メルケル氏が会談後の共同記者会見で明らかにした。

 資金拠出についてはEU内の分担をめぐる対立でめどが立たず、トルコの難民流出抑制策も進まない状況になっている。メルケル氏は、昨年11月の首脳会談でEUが約束した30億ユーロ(約3800億円)について「必ず拠出すると確約した」と述べた。

 メルケル氏はその上で、国境管理や密航業者の取り締まり強化の重要性を強調した。