ヤフー提供のサービス不正閲覧=グラビアアイドルら被害―容疑で岐阜県職員逮捕 | ニコニコニュース

 誕生日などの個人情報からグラビアアイドルや大学生らのID・パスワードを割り出し、ヤフーが提供するサービスに不正ログインしたなどとして、神奈川県警サイバー犯罪対策課などは22日、不正アクセス禁止法違反容疑などで岐阜県庁職員河野明仁容疑者(46)=岐阜市則武東=を逮捕した。容疑を認めているという。

 逮捕容疑は2014年4〜9月ごろ、職場内のパソコンから県職員の個人情報を不正に収集した疑い。また、同年9月〜15年6月ごろ、ヤフーが管理する認証サーバーに同県職員2人と神奈川県内の大学生、グラビアアイドルの計4人のID・パスワードを入力し、本人しか閲覧できない写真やメールなどのサービスに不正アクセスした疑い。

 同課によると、河野容疑者はネット上で閲覧できるブログなどからも情報を収集しており、昨年12月の家宅捜索で約2200人分の情報リストが押収された。うち約120人への不正アクセスが確認されている。リストの情報はすべて女性のもので、芸能人も含まれているという。

 事件当時、同容疑者は岐阜県庁に勤務し、県職員らの給与を管理していた。女性職員ら約1万500人分の氏名、生年月日、住所などの個人情報を複製し、それをもとにIDとパスワードを推測。約50人分のIDで不正ログインし、メールを閲覧したり写真を保存したりした形跡があるという。

 岐阜県の古田肇知事は「状況を把握した上で厳正に対処する」とコメントした。